アリエン・ロッベンとタイ記録のアタッカー、堂安律
5月30日に行われるガーナ戦の翌日、サッカー日本代表の西野朗監督はワールドカップに臨む最終メンバー23人を発表する。監督交代で代表争いが仕切り直しとなる中、日本代表の切り札として堂安律と南野拓実に期待が高まっている。
U-20ワールドカップでの活躍で、ガンバ大阪からオランダ1部FCフローニンゲンへと期限付き移籍を果たした堂安。移籍1年目にしてチームの中心として活躍し、8得点を記録した(4月20日時点)。10代の選手がフローニンゲンで記録した通算得点数としては歴代3位タイ。アリエン・ロッベン(現バイエルン・ミュンヘン)の、フローニンゲン時代の得点数と並ぶ。この活躍をうけてフローニンゲンは4月23日に買い取りオプションを行使し、2021年夏までの3年契約で完全移籍することを発表した。
ガンバ大阪の下部組織時代から武器としてきた切れ味の鋭いドリブルや左足のキックなど、堂安のプレースタイルは、オランダに渡ってからも大きく変わっていない。持ち味であるアジリティーやドリブル、そして左足は世界の舞台でも大きな武器となっている。
試合の中で存在感を発揮できない時間帯がある堂安。運動量や守備面など課題はあるが、スーパーサブなど短時間の起用であれば十分活躍が期待できる。右サイドの浅野拓磨がシュトゥットガルトで出場機会に恵まれていない中、右サイドからのカットインで相手ディフェンスを切り裂きゴールを脅かす堂安は、日本代表にとってジョーカーとなりえる。