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【開幕間近】2018年のワールドカップに期待したい5つのこと

2018 2/16 12:49dai06
FIFAワールドカップロシア大会,サッカーボール
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日本のワールドカップの歴史、決勝トーナメント出場なるか

日本のサッカーファンが最も注目しているのは、何と言っても日本代表の決勝トーナメント進出だろう。1998年のフランス大会から6大会連続で、日本代表はワールドカップの本戦に出場を果たしてきた。
最初の本戦出場を見ていた子ども達も、大人になっている。

時が経ち、日本は名実ともに強くなった。アジアの強豪としての自負もあり、ワールドカップの常連国と言ってもよいぐらいだが、決勝トーナメントへの進出が大きな壁となっている。
今回、日本が戦うのはグループHで、対戦するのはポーランド、セネガル、コロンビア。いずれも強豪であることは間違いなく、戦力的に見ても苦戦を強いられる可能性が高い。

それでも可能性はゼロではなく、決勝トーナメントでの活躍だって夢ではないだろう。何が起こるかわからないのがサッカーなのだから。

新たなブレイク、次代を担うスター選手の登場

ワールドカップに挑む選手は非常にモチベーションが高い。厳正な選考の末に戦うことができる代表の舞台、4年に1度というワールドカップという舞台そのものの希少性。
その2つが絡み合った時、選手は通常の試合では見せることのないようなプレーや奇跡を起こしてみせる。

2014年にブラジルで行われたワールドカップでは、ハメス・ロドリゲスやケイロル・ナバスといった選手が大活躍を見せ、大会後には共にレアル・マドリードCF入りを果たしている。
彼らのように、ワールドカップでのブレイク、キャリアアップを成し遂げる選手は2018年にもきっと現れるだろう。

特にフランスのキリアン・ムバッペに注目だ。スピード、ドリブル、決定力、そのどれもが同年代とは別次元であり、ここ数年で一気に陣容を厚くすることに成功したフランス代表でもエースとして活躍している。
まだまだ若い彼がワールドカップで一皮も二皮もむけることに期待したい。

2014年の悲劇!ブラジルの復活はあるのか

前回、2014年のブラジルワールドカップを思い出していただきたい。あの大会はサッカー王国であるブラジルが64年ぶりに招致に成功し、お祭り騒ぎとなる大会――のはずだった。

しかし蓋を開けてみると、エースであるネイマールの負傷離脱、ドイツに7-1で敗れるなど、ブラジルにとっては散々な結果に終わっている。国民は悲しみに暮れ、ブラジルの選手達自身も思いがけない展開に困惑する表情がうかがえた。
あれから早4年。戦いの舞台はロシアに移ろうとしている。

ネイマールは見事負傷から立ち直り、キャリアとプレースタイルの双方を成長させてきた。彼を担ぎ上げる他のメンバー達にも当然成長があり、厚みが増している。
4年前に屈辱を味わったブラジルが復活する可能性は高い。サッカー王国たる所以を今度こそ示し、我々を楽しませてくれるに違いない。

下馬評を覆すダークホースの登場はあるか

何が起こるかわからないのがサッカーだ。とはいえ決勝トーナメントへの進出予想や決勝戦でのカード予想は、ファンにとっては楽しみの一つである。
招集されているメンバーの顔ぶれやこれまでの実績、FIFAランキング等によって有利不利の見通しが立てられる。

しかし、それすらも覆してしまうのが「ダークホース」の存在だろう。ドイツ、ブラジル、フランス、ポルトガル、ベルギー、アルゼンチン、スペインとった国々を優勝候補とするならば、クロアチア、ウルグアイ、コロンビア、ナイジェリア、そして日本といった国々はダークホースとなりうるだろう。

戦力差があることはわかっている。実績を鑑みても優勝が難しいことは事実だ。
ただ、どの対戦カードにも相性の良し悪しがある上に、前回のブラジルのような、まさかの展開になる可能性もゼロではない。大会期間中に戦術の練度が高まり、躍進を遂げる代表もいる。
そのため、好カードではなくとも、グループステージから各国の動向には注目しておきたいところだ。

スポーツとテロ行為、ワールドカップの安全な進行を祈る

近年、世界各地でテロ行為が行われるようになった。サッカー界も例外ではなく、2015年11月のバリ同時多発テロではコンサート会場、カフェ、レストラン、そしてフランスとドイツが親善試合をしていた、スタッド・ド・フランスで爆発が起こっている。
このテロは多くの死者を出し、政治や宗教、何ものにもとらわれないはずのスポーツでも、標的となり得ることが判明した。

その後も世界が危機にさらされている状況には変わりがなく、大勢が集まるスタジアムやイベントへ足を伸ばすことを懸念する声も少なくない。
2018年にロシアで行われるワールドカップでも厳戒態勢が敷かれることは間違いない。サッカーを愛するすべての人々は、「ただ単純に楽しくサッカーが観たい」、「選手が活き活きとピッチを走る姿を観たい」と思っている。

私達はサッカーに酔い、サッカーに魅了されたい。だからこそ、無事にワールドカップがとり行われますように――それだけを願っている。