レジェンド!浦和レッドダイヤモンズの阿部勇樹
阿部勇樹選手(以下、敬称略)は、1981年9月6日生まれ。長い期間にわたって、浦和レッドダイヤモンズ(以下、浦和レッズ)で活躍してきた選手だ。
本職は守備的MFだが、優れたユーティリティー性によりどこでもプレーすることができる選手だ。負傷者が離脱するような状況においても、阿部が何度も穴を埋めてきた。
浦和レッズは2007年のAFCチャンピオンズリーグで優勝を経験している。阿部はこの時にも浦和レッズの一員として出場しており、中盤をカバーできる素晴らしい選手として機能した。
2017年のAFCチャンピオンズリーグにも出場しており、阿部が2017年の決勝戦にも出場すれば、AFCチャンピオンズリーグの決勝戦に複数年度にわたって出場した初めての日本人選手となる。
準決勝戦の2ndレグではMOMにも選出されている阿部。年齢を重ねてきてはいるものの、その魂は常に浦和レッズとともにある。2018年大会でもぜひ観たい選手だ。
脂の乗った獰猛なFW!鹿島アントラーズの金崎夢生
金崎夢生選手(以下、敬称略)は、1989年2月16日生まれのFWの選手だ。
日本だけでなくドイツやポルトガルでもプレー経験があり、複数のクラブを渡り歩きながら技術を磨いてきた。鹿島アントラーズに加入して以降は、選手としての脂が乗り良い調子にある。たたき上げの選手ならではの闘争本能も感じられる。
前線でのボールキープ力の高さは日本人選手としては貴重で、そこから得点を奪うだけでなく味方のチャンスもつくることができる。しかも、ただボールをキープするだけではなく、反転するスピードの速さも評価すべきだろう。
開催国枠で出場した2016年のクラブワールドカップでは、チームメイトの柴崎岳選手が目立っていた印象を受けるが、この金崎も凄かった。
開幕戦となったオークランド・シティFC戦では、後半88分に金崎が値千金の決勝点を挙げている。相手選手と競り合うなかで合わせたヘディングシュートは、見事相手ゴールに吸い込まれていった。
2018年のAFCチャンピオンズリーグでは、金崎選手に出場してもらうことはもちろんのこと、ぜひアジア最強クラブの看板を掲げた上で、クラブワールドカップに再び出場してもらいたい。
去就も気になる、上海緑地申花足球倶楽部のカルロス・テベス
カルロス・テベス選手(以下、敬称略)は、1984年2月5日生まれ。
数多くのビッグクラブで活躍した後、母国復帰を果たしたFWだ。しかし、2016年冬にはその古巣ボカ・ジュニアーズを離れ、中国の上海緑地申花足球倶楽部(以下、上海申花)に加入した。年俸は約50億円。ここまでくると、中国クラブの経済力の高さは無尽蔵なのではないかとも思える。
だが、テベスは中国で上手くフィットすることができておらず、移籍もあり得るそうだ。小柄ながらパワーとスピード、優れたシュートセンスを持つだけに、AFCチャンピオンズリーグでの活躍も観てみたいが、果たしてどうなるのだろうか。
UAEの至宝!アル・アインFCのオマル・アブドゥッラフマーン
オマル・アブドゥッラフマーン選手(以下、敬称略)は、1991年9月20日生まれのMFの選手だ。
本職はトップ下だが、高いドリブルスキルとチャンスメイクが可能なため、もっと高いWGの位置でプレーしたり、シャドーストライカーとしてゴール前へ飛び出したりする動きも得意だ。
UAEが生んだ選手としては最高傑作との呼び声も高く、かつてはメッシ2世と呼ばれたこともある。10番がよく似合うプレースタイルを持つ選手だ。代表では日本代表とも対戦経験があり、オマルの鮮やかなプレーには戦々恐々とさせられている。
残念ながらヨーロッパへの挑戦は果たせていないが、同年代の選手のなかではかなり優秀で、油断すればあっという間に守りを崩されてしまうだろう。
2017年のAFCチャンピオンズリーグでは、所属するアル・アインFCは敗退してしまったが、オマルが記録した得点は7。20代半ばを迎えたオマルは、選手として完成しつつある。
2018年のAFCチャンピオンズリーグに出場することができたなら、やはりクラブの中心選手として活躍するであろうし、大会得点王も狙えるだろう。日本のクラブとしては警戒しておくべき選手だ。
若い実力者がやってきた!上海上港集団足球?楽部のオスカル
オスカル選手(以下、敬称略)1991年9月9日生まれのMFだ。
2016年の冬に上海上港集団足球倶楽部(以下、上海上港)にやってきた。その移籍金額は約86億円といわれており、爆買いを続ける中国クラブの資金力の高さを、またもや決定づける移籍となった。
しかも、ベテランばかりが移籍しがちな中国のリーグにおいては、オスカルは若い上に実力もある稀有な外国人選手といえるだろう。
トップ下では柔らかいタッチでドリブルしつつ、短いパスを綺麗に繋いでいくことを得意とする。キック力にも自信があるため、それよりも高い位置でCFとしてプレーすることも可能だ。
ゴールを決めた際には、愛する妻のイニシャルであるJのセレブレーションを披露するオスカル。彼のプレーが2018年にも観られることを願いたい。
まさに超人!上海上港集団足球?楽部のフッキ
フッキ選手(以下、敬称略)は1986年7月25日生まれ。フッキの名前は愛称および登録名で、本名はジヴァニウド・ヴィエイラ・ジ・ソウザという。オスカルと同じく上海上港に所属しており、チームを上位に導いている。
Jリーグでもプレーしていたことのあるフッキは、日本人の間では非常に知名度が高い選手だ。しかも、彼の肉体は筋骨隆々。フッキ(HULK)の名は伊達ではない。まさに超人級のフィジカル、スピードを持った選手で、彼の左足から放たれるシュートは大砲のような威力を持つ。
それがゆえにAFCチャンピオンズリーグに出場すれば、異色の選手となることは間違いない。悲しいことに彼ほどの超人ぶりを持ち味とする選手は、アジアのどこを探しても見つからないだろう。
Jリーグ入りもあり得た?江原FCのチョン・ジョグク
チョン・ジョグク選手(以下、敬称略)は、1984年4月23日生まれ。韓国の江原FC(以下、江原)でプレーしている。
2016年冬には広州FCでシーズン20ゴールを挙げており、韓国リーグにおける得点王やMVP、ベストイレブンといった賞を複数獲得。Jリーグの横浜F・マリノスが獲得も狙っていたとされ、Jリーグ入りもあり得た選手だ。
186cmと長身で、身体能力の高さを活かしてゴールに迫るチョン。その姿は圧巻だ。AFCチャンピオンズリーグでもそのプレーが観てみたい。