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【U20-ワールドカップ日本代表】大会を沸かせた若きサムライ4人衆


まずまずの手応えを感じたU20日本代表

2017年に行われたU20代表のワールドカップにおいて、日本代表はまずまずの手応えを感じることができたように思える。
様々なクラブから集められた若きサムライ達は、グループステージを突破し決勝トーナメント進出を果たした。
グループステージは3試合で勝利と引き分けと敗北をそれぞれ1ずつ計上し、決して大満足とはいかなかった。それでも、強豪のウルグアイ代表ならびにイタリア代表に続く形で突破できたことは評価すべきだろう。
唯一の白星だった南アフリカ共和国代表には2得点を挙げて勝利している。
決勝トーナメントでぶつかったのはベネズエラ代表で、延長戦の末に1-0で敗北した。だがこのベネズエラ代表はグループステージで10得点無失点で勝ち上がってきたようなチームであり、大会でも準優勝している。スピード感のある彼らの攻撃をここまで抑え続けてきた守りには及第点を与えたい。
A代表の選手が国際舞台で今ひとつ調子を上げられない状況下で、U20代表の彼らがこれほどの活躍をしてくれれば十分だろう。これからの更なる飛躍と、A代表への昇格に期待がもてる。そんな大会だった。

小川航基の飛び込みが活きた同点弾!

グループステージ初戦、南アフリカ共和国代表との試合では、前半7分に先制点を決められ日本代表の苦しい時間が続いていた。
だが、後半開始早々の48分に久保建英選手(以下、敬称略)からのクロスに反応したのが、小川航基選手(以下、敬称略)だった。小川はゴール前で久保に手を挙げクロスを要求すると、背中を向けていた相手選手の前に躍り出てクロスに合わせた。あまりに一瞬の出来事で小川のポジショニングの素晴らしさには脱帽せざるを得ない。
小川は中村俊輔選手も輩出した桐光学園の出身で、ジュビロ磐田のFWとして活躍している。183cmと大柄ながら、足元が柔らかく使えるためポストプレーも上手い。もちろん、身長を活かして相手選手のマークを引きつけることもできるため、味方選手の動きにゆとりを作ることができる。
決定力不足を嘆かれる日本のA代表の陣容においては、小川でタメを作りFWやMFなど全員でゴールに迫る動きができるのではなかろうか。これからのステップアップに期待したい。
なお小川は、グループステージ第2戦のウルグアイ代表戦で負傷離脱している。
しかも前十字靭帯の断裂を伴うかなりの重傷だ。大会からの離脱はもちろんのこと、これからのキャリアにも影響が出ることも予想される。
しかし本人は「一流の選手というのは、ケガなく順風満帆にやってきたわけではないと思うし、前十時とか半月板はみんなやっていると思う」と語っている。さらには「今このタイミングで良かったと思って前向きにやれればいい」とまで言い切り、これからの復活にも強い意志が垣間見える。彼のようなストライカーを大切にしていきたいものだ。

日本代表のMVP?キレキレだった堂安律

この大会の日本代表において、MVPとも言えるキレキレの活躍を披露したのが堂安律選手(以下、敬称略)だ。
堂安は南アフリカ共和国代表との試合での2点目と、決勝トーナメント進出をかけたイタリア代表との試合での2得点が素晴らしかった。
決勝トーナメント進出に向けて引き分け以上の結果を狙いたい日本は、試合開始早々3分に先制点を決められる。決めたのはリカルド・オルソリーニ選手だ。彼はこの大会のベストイレブンに選ばれるほどの選手で、縦への突破力とカットイン、味方へのチャンスメイクにも長けていた。さらに7分にも追加点を決められ、万事休すかと思われた。
そんな空気を一変させたのが、堂安だった。
22分、堂安は味方のクロスに素早く反応しゴール前へ飛び込むと、足先柔らかく触れてまずは1点。相手ディフェンスラインの隙間を素早く抜け出した彼の動き出しには舌を巻く。さらに後半に入り50分、ペナルティエリアの外でボールを受けるとそのままゴール前へドリブル。4人の相手選手を抜き去りゴールを奪った。イタリアの選手達はあっという間の出来事に成す術がなかった。それくらいあっさりと堂安のゴールは決まってしまったのだ。負傷離脱した小川のユニフォームを掲げたシーンも印象的だった。
この堂安の活躍もあり、日本代表は決勝トーナメント進出を果たした。イタリア紙も「才能を持った選手」、「スペクタクル」と言った言葉で彼への賛辞を送った。
堂安はガンバ大阪の主力選手だ。この大会で見せたような突破力に加えて、複数のポジションをこなせる柔軟さを兼ね備える。そのためか、ピッチを広く見通すことができ味方との連携が上手い。今回の2ゴールも彼の持ち味が存分に活かされた結果と言って良いだろう。

飛び級参加!久保建英の大舞台

2001年生まれの久保建英選手(以下、敬称略)は飛び級でのU20代表入りとなった。 すでにもう少し下の年代の代表やFC東京でJリーグも経験している久保の参加は、それほど驚くことではないのかも知れないが、年齢はまだ15歳。実力を理解していても早すぎる気がしてしまう。
この大会では初戦の南アフリカ共和国代表戦での小川へのアシストが印象的だった。クロスを要求した小川に対し、正確かつ素早いクロスを出した久保。さすがはFCバルセロナ育ちといったところだろうか。
だが、その他のプレーでは少々遠慮がちなプレーに終始していた。日々寄せられる大きな期待と、他の年代のものも含む過密日程に疲れているのではなかろうか。
これからの日本を背負うであろう選手なだけに、少しずつ慎重に歳を重ねてもらいたい。若くして潰れてしまう逸材は多く存在する。
ただ、久保の立ち振る舞いを見ていると、10代半ばとは思えない大人びた印象を受ける。バルセロナ時代の有望な外国人選手達とのプレーにより、メンタルが強く磨かれているのかもしれない。

数少ない大学からの選出組!守護神として君臨した小島亨介

日本代表のゴールマウスを守り続けたのが小島亨介選手(以下、敬称略)だ。
特に決勝トーナメントのベネズエラ戦の前半18分のセーブは素晴らしかった。
大会前には「チームとしても個人としても積み上げてきたものを前面に出していきたい」と語っていた小島。 その言葉通り最後尾から小島はチームを牽引し続け、味方選手と連携し、好調なベネズエラ代表選手達のシュートコースをことごとく潰していた。飛び出しのタイミングも的確だ。
今回の代表選出は、数少ない大学組からの選出だった。早稲田大学に所属する小島は文武両道のGK。味方への巧みな指示出し、相手のシュートコースを読むことへの的確さは、このこともあってのことなのだろうか。
183cmの身長はGKとしては小柄だが、賢く守れる小島にとって身長は無関係だろう。

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