2011ワールドカップ前の動員数は?
なでしこジャパンが優勝した2011女子ワールドカップ以前のなでしこリーグの観客動員数を見てみると、2010年は90試合で平均912名だった。1000名を切っているのはかなり衝撃的な数字だ。
更に、2011年シーズンのワールドカップ中断前までだと、788名と更に減少している。興業として考えると、正直言ってありえないほどの数字となっている。認知度の低さがこの数字を物語っている。ただここから特需が訪れるのだ。
Photo by Audy39/Shutterstock.com
なでしこジャパンのブームに伴い、なでしこリーグの人気も高まっていたのだが、その熱も冷めた今、観客動員数はどのようになっているか知りたいのでは?
そこで今回は、なでしこリーグの観客動員数を解説する。
なでしこジャパンが優勝した2011女子ワールドカップ以前のなでしこリーグの観客動員数を見てみると、2010年は90試合で平均912名だった。1000名を切っているのはかなり衝撃的な数字だ。
更に、2011年シーズンのワールドカップ中断前までだと、788名と更に減少している。興業として考えると、正直言ってありえないほどの数字となっている。認知度の低さがこの数字を物語っている。ただここから特需が訪れるのだ。
2011女子ワールドカップで優勝し、なでしこジャパンの選手が一気にブレイクした。エースの澤穂希選手を筆頭に、川澄奈穂美選手や宮間あや選手がプレイするなでしこリーグにも当然注目が集まった。
再開初戦には、スタジアムは軒並み観客であふれる事態になる。具体的な数字で言うと、12試合で平均が6995名と約5倍以上もの観客がスタジアムを訪れたのだ。特に、スター選手揃いのINAC神戸の人気が顕著だった。
立て続けのビッグイベントとして、ロンドンオリンピックがあった。その予選でなでしこジャパンが再度注目を集めたこともあり、普段選手がプレイするなでしこリーグにも多くの観客が集まった。
流石にワールドカップ直後の数字には及ばなかったものの、3桁であった観客数が着実に4桁に乗ることとなる。それに呼応して、選手たちも熱いプレイを見せてくれていたので、観客の満足度としても大変高いものがあったのだ。
ロンドンオリンピックが終了し、なでしこリーグにも徐々に失速の兆しが見えてくる。その後もワールドカップというビッグイベントがあったのだが、かつての力はなく優勝できなかったこともあるし、スター選手が海外でプレイしているのでなでしこリーグの観客動員に繋がっていないという問題点が浮上する。
2014年シーズンで、1600人弱にまで減少して右肩下がりが続いている。熱しやすく冷めやすい日本人の傾向とぴったり当てはまる。
なでしこリーグの各チームも、単に観客動員数の減少に手をこまねいているわけではない。様々な営業努力を続けており、確実に固定ファンが付いているのだ。
ただ、それだけではどうしても少ないパイの奪い合いになってしまう。人気復活の起爆剤は、やはりスター選手の登場であったり、なでしこジャパンが強くあることと考える。無理にスターシステムに載せて選手を祭り上げるのではなく、真のスター選手が誕生してほしい。
残念ながら一時よりも人気が落ち着いているなでしこリーグだが、間違いなく再ブレイクするだけの土台はそろっている。
チームやリーグだけでなく、各ファンも一体となってなでしこリーグを盛り上げたい。