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平成29年 カズが50歳14日でゴール決めギネス【平成スポーツハイライト】

2018 12/25 15:00SPAIA編集部
三浦知良,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

Jリーグ初代MVPに新たな勲章

波乱万丈のサッカー人生を送ってきた三浦知良に新たな勲章が加わった。平成29年3月12日のザスパクサツ群馬戦で挙げた得点が「リーグ戦でゴールを決めた最年長のプロサッカー選手」としてギネス記録に認定された。

味方のシュートを相手GKが弾き、ゴール前に詰めていたカズが左足で押し込んだ。この時、50歳と14日。Jリーグが開幕した平成5年に初代MVPを受賞したレジェンドが、現在もピッチを駆け回っているのは日々の節制と鍛錬の賜物といえる。

波乱万丈のサッカー人生

カズは静岡学園高を中退して、15歳で単身ブラジルに渡航。憧れのプロサッカー選手となり、平成2年に帰国後は読売クラブに入った。平成5年にJリーグが開幕すると、ラモス瑠偉、北澤豪、武田修宏らスター軍団だったヴェルディ川崎のエースとして活躍。チームを初代王者に導き、MVPに輝いた。

平成6年にはイタリア・ジェノアに移籍し、アジア人初のセリエAプレーヤーに。その後、ヴェルディに復帰し、平成8年には23ゴールで得点王。日本代表としてもワールドカップ・フランス大会出場を決めたアジア予選で活躍した。

しかし、本大会の直前合宿で、岡田監督は衰えの見え始めていたカズを代表メンバーから外すことを決断。「外れるのはカズ、三浦カズ」と発表したあの有名なシーンだ。

夢のワールドカップ出場はならなかった。しかし、前を向いたカズは平成10年にクロアチア・ザグレブへ移籍。翌年にはJリーグに復帰し、京都サンガへ。平成12年には得点ランキング3位の17得点を挙げる活躍を見せたが、J2降格したクラブからまさかの戦力外通告を受け、神戸に移籍。平成17年に横浜FCに移籍すると、シドニーFCへの期限付き移籍を挟んで再び横浜に復帰した。

これまで歴代6位のJ1通算139得点(J2では24得点)。日本代表としては、釜本邦茂に次ぐ歴代2位の国際Aマッチ通算55得点を挙げている。

プロ34年目も伝説続く

平成31年2月26日で52歳になり、ブラジルのサントスと初めてプロ契約を結んでから34年目を迎えるカズ。自身のギネス記録を更新するゴールを奪うことはできるか。元祖スーパースターの伝説はまだ終わらない。