選手寿命は伸びている
ポジションにもよるが、サッカー選手の選手寿命はおおよそ20代後半と言われている。だが、国内外を問わず様々なクラブを見ると30代を優に超えている選手も多く、40代の選手もいる。
昔に比べ選手寿命が伸びているのには、自身のトレーニング方法の他に、選手をサポートする医療スタッフの技術向上が関係している。とはいえプロの世界は厳しい。適齢期を待たずに引退する選手の中には、自ら別の道を選ぶ者や度重なるケガにより、やむを得ずピッチを去る者もいる。そして、それが選手寿命の平均値を下げる原因になっている。
スター選手の重要性
選手の技術以上に存在自体が気運や統率性に影響していると考え、それを重視するサッカークラブも多い。特に、長年に渡ってクラブを支えている「バンディエラ(クラブを象徴する選手)」と呼ばれるような選手がクラブに居るとなれば、サポーターからも強く支持される。
例えば、高年齢選手だと「大幅な給与カット」や「試合の出場数が確約できない」などが条項に加えられるため、契約更新が困難になる。しかし、サポーターが選手の在籍を求め運動を起こすこともある。
若きスター選手 ポール・ポグバ
どんなに優れた選手にも育成期間の「下部組織」時代がある。多くのクラブが下部組織を持っており、未来のスター選手たちもここから旅立つ。中でもFCバルセロナのカンテラは有名だ。
セリエAのユヴェントス所属のポグバは、マンチェスター・ユナイテッドの下部組織出身だ。1993年生まれとまだまだ若いが、ワールドクラスの中盤と評価されている。彼のダイナミズムや高いドリブルスキルとシュート、そしてスター性を多くのクラブが欲している。
2016年夏の移籍市場では、日本円にして140億円以上にもなる市場価値が見込まれている。彼は確実にスター選手への道を歩んでいるといえる。
必ず次のスター選手は現れる
クラブ内で、プレー以外に精神的支柱の役割を担っているベテラン選手が引退する際には、多くのサポーターから悲しみの声があがる。だが、必ず次のスター選手は現れる。
思ってもみなかった選手が突如としてブレイクを果たし、名声やサポーターからの愛情を受けスター選手へと育ち、気が付けばいつの間にかクラブやサポーターにとってかけがえのない存在になっているはずだ。