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【強豪多数】2018年ワールドカップ!スペインのグループB注目ポイント

2017 12/13 15:56dai06
サッカーボール
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頂上決戦か、スペインとポルトガルが居座るグループB

グループBに入ったのは、ポルトガル、スペイン、モロッコ、イランの4ヶ国。この顔ぶれから伝わってくるのは、ポルトガルとスペインが同居するインパクトの強さではないだろうか。

モロッコとイランがこの2ヶ国を押しのけ、決勝トーナメントへ勝ち上がるのは、正直かなり至難の業と言えるだろう。サッカーに「絶対」はないため、サプライズとしてもおかしくないが、あくまでもサプライズであることに変わりない。
それだけこの2ヶ国のワンツーフィニッシュの期待値は高いのだ。

グループBの日程、いきなりぶつかるポルトガルとスペイン

グループBの日程を確認しておこう。ここで紹介する日程はあくまでも予定であり、今後日時にズレが生じる可能性があうので、注意していただきたい。なお、日時は日本時間のものである。

6月16日開催 日本時間0:00キックオフ モロッコVSイラン
6月16日開催 日本時間3:00キックオフ ポルトガルVSスペイン
6月20日開催 日本時間21:00キックオフ ポルトガルVSモロッコ
6月21日開催 日本時間3:00キックオフ イランVSスペイン
6月26日開催 日本時間3:00キックオフ イランVSポルトガル
6月26日開催 日本時間3:00キックオフ スペインVSモロッコ

開催直後に、ポルトガルとスペインが対戦する予定だ。この一戦は大会でも屈指の好カードと言えるだろう。

ポルトガルの旗頭、クリスティアーノ・ロナウドの悲願

ポルトガルには、クリスティアーノ・ロナウドというエースがいる。彼の発揮してきた力、残してきた実績は非常に輝かしいもので、2016年のEUROの優勝も彼なしでは成し得なかった。
しかしそのロナウドもすでに30代を超え、2017-18シーズンは所属するレアル・マドリードCFでも調子を落としている。

もっとも彼の衰えはこのシーズンから始まったものではない。30代を超えた時点でサイドでのドリブルに精細を欠き、相手を抜ききることが難しくなっていたように見える。
それでもドリブラーとしてのロナウドから、フィニッシャーとしてのロナウドに形を変え、輝きを放つことを止めはしなかった。

ただ、その輝きもこれまでかも知れない。おそらく2018年のワールドカップが、ロナウドの最後のワールドカップになるだろう。
ポルトガルで優秀な若手が育ってきてはいるものの、未だロナウドを超える選手は存在しない。彼が去った後のポルトガルが、国際舞台でタイトルを獲得できるかどうかには不安が残る。
つまりロナウドの存在有無のみならず、ポルトガルにとって2018年のワールドカップは、非常に大きな意味を持つのだ。

逆襲のモロッコ!デュエルに強いソフィアン・ブファル

厳しい戦いを強いられるモロッコとイランだが、少なくともモロッコには期待できる選手がいる。それがソフィアン・ブファルだ。
ブファルはリーグ・アンで育ったキレのあるドリブラーだ。ドリブルスキル単体で言えば、前述のロナウドにも劣らない。

2016-17シーズンからはサウサンプトンFCに加入し、プレミアリーグに挑戦。あのエデン・アザールも育ったLOSCリール・メトロポールからの加入ということもあり、その才能に注目が集まった。
しかし、このシーズン20試合に出場したものの目立った功績はなかった。だが、ドリブルで場をかき回すことにかけては光るものがあり、局面ごとのデュエルには強い。
彼のドリブルで注意を引きつつ、そこに生じた隙を突くことさえできれば、モロッコが勝点を積み上げることも不可能ではないだろう。

大会屈指の好カード!ポルトガルVSスペイン戦はどうなるのか

ポルトガルとスペインの激突は、今回のワールドカップのなかでも屈指の好カードとなるだろう。
スペインは黄金艦隊の時代を経て一時は不調に陥ったものの、相変わらずタレントを多く抱える状況は変わらないため、依然として強豪として君臨している。
対するポルトガルも前述のロナウドや若手が育ち始めており、EURO2016の優勝を考えるとこのワールドカップでも優勝候補の一角といえる。

そのため、その軍配がどちらに上がるか予想するのは難しい。しかし、ロナウドが全く機能しないということであれば、ポルトガルがスペインに勝つのは難しいだろう。
スペインはどのポジションも選手層が厚く、タレントの枚挙には暇がない。おそらくこの壁を叩き壊すことができるのは、ロナウドをおいて他ならないのだ。
この好カード、何としても見逃すわけにはいかないだろう。