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【選手だけじゃない】サッカー界を支える偉大なスタッフに注目せよ

2017 12/31 21:24dai06
ジョゼップ・グアルディオラ監督
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勝利も敗北も彼らの手の中に、監督

選手の起用や戦術の指導、試合中の采配は監督に一任されている。
サッカーでは、選手や試合の結果の次に注目される存在かもしれない。ずっとベンチに座って試合を見守る監督もいれば、チェルシーFCのアントニオ・コンテ監督(以下、敬称略)のように、テクニカルエリアで選手や審判に叫び続けるような監督もいる。それぞれの監督ごとに戦術性やキャラクターは大いに異なる。

クラブのフロント側は、彼らに指揮権を託しクラブの財産である選手を預ける。選手たちは監督の下でアピールしなければ、起用してもらえずベンチを温めることになる。
カリスマ性のある監督は見事に選手を束ね、クラブのブランド力としても機能する。「あの監督がいるからあのクラブに移籍したい」といったように、選手の移籍の動機にもなり得る。

監督は、クラブに獲得したい選手、放出したい選手をリクエストする。クラブによって、その希望がどれだけ通るかどうかはまちまちだが、マンチェスター・シティFCのジョゼップ・グアルディオラ監督のように、多額の予算をつぎ込んでもらえるケースもある。

このように非常に権限が強いように思われがちな監督だが、彼らは絶対的な存在ではない。
結果が伴わなければクビを切られるからだ。結果だけでなく、選手達とのコミュニケーションが思うようにいかないことで解任される監督もいれば、フロントと不仲になり辞任に追い込まれる監督もいる。

様々な経験を積み重ねていくことで、選手と同じように監督にも様々なレッテルが貼られる。「カリスマ監督」、「優勝請負人」といったとてもポジティブなものから、「残留請負人」、「2部専門監督」、「弱小クラブがお似合い」といったようなものまである。

コンテは監督業についてこう語った。
「この仕事をしたい、良い監督になりたいと思うなら、色々なことを犠牲にしなくちゃいけないね。それが時々嫌にもなる。1日18時間はサッカーのことを考えているんだ。サッカーを愛しているし、憎んでもいるね。つまり、私のすべてということだ。サッカーなしの人生は考えられないよ。きっと母親のお腹にいた時から、ボールと一緒だったのかもしれないね」と。

監督も毎日が綱渡り。非常に大変な仕事だが、選手と一緒に全力で戦っている。

疎まれても未来を拓くのは彼ら、代理人

代理人は、サッカー界で疎まれる存在となっている。

多額の移籍金が動く市場においては、選手が移籍する度に代理人も多額の手数料を得るからだ。
有名な代理人を挙げるとするならば、ミノ・ライオラ氏(以下、敬称略)だろうか。

ライオラはポール・ポグバ選手などの代理人で知られるが、2016-17シーズンに彼がマンチェスター・ユナイテッドFCに復帰した際には、120億円~130億円の移籍金が発生。このうち、ライオラが手数料で得たとされる金額は、約30億円にもなるという。
つまりは多額の移籍金の内訳には、所属元のクラブに支払われる金額だけではなく、代理人が大きな割合を占めていることになる。

この状況を憂いているのは、クラブのフロントやサポーターだ。手数料がかかり過ぎるがゆえに成し遂げられない移籍もあるからだ。

そんな代理人は、選手の代わりにクラブと交渉するという重要な仕事がある。話し合うのは給与や待遇などがメインだが、この交渉では選手の意向よりも代理人の意向が絡む場合もある。
なぜならば、選手に支払われる金額の大きさが、代理人の儲けの額にも影響するからだ。そのためには契約の延長および更改の交渉でも、駄々をこねるようなことがある。

ライオラの顧客であるジャンルイジ・ドンナルンマ選手(以下、敬称略)の契約更改でも、ACミラン(以下、ミラン)側と大いに揉めた。この時には試合中のドンナルンマに大量の偽ドル札が投げつけられるような事態も起きている。
最終的にドンナルンマはミランとの契約を延長。約2300万円だった年俸は、約7億5000万円になったのだが、兄であるアントニオ・ドンナルンマ選手まで雇い入れるなどの条項も加えられた。世界最高峰のGKであるドンナルンマを手放したくないミランは、この提案を飲まざるを得なかった。

このように代理人は憎まれやすい仕事ではあるが、選手にとってはなくてはならない存在だ。代理人なくして選手はクラブと満足に交渉できないことだってある。それでは不公平だ。輝かしい未来を切り拓いていくために代理人がいるのだ。

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