【あの日のヒーロー】AFCチャンピオンズリーグの歴代名場面|【SPAIA】スパイア

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【あの日のヒーロー】AFCチャンピオンズリーグの歴代名場面


2007年決勝戦2ndレグ!永井雄一郎が火蓋を切る1発

2007年のAFCチャンピオンズリーグでは、永井雄一郎選手(以下、敬称略)が躍動した。
攻撃では持ち前のドリブルスキルを武器に、相手ゴール前へ鮮やかに切り込み攻撃陣を牽引していた。 なかでも思い出深いのが、フーラッド・モバラケ・セパハンFC(以下、セパハンFC)との決勝戦2ndレグだ。

イランのクラブであるセパハンFCは、多くのイラン人選手を抱えており、グループステージから好調だった。6試合のうち、12得点5失点、勝ち点は13で1位通過。当然、浦和レッズとの試合でも激しい攻撃を展開してくるものと思われていた。

しかし、実際は違った。浦和レッズが中盤で浮き球のパスを出すと、これをセパハンFCが処理し損ねた。ディフェンスラインをスルスルと抜け出した浮き球のボールは、ゴール近くで走っていた永井の足元へ。永井はこのボールに自身を追い越させると、ゴールに向かってダイレクトで一閃(いっせん)。
右足で振り抜かれたボールは、ゴール左隅へ鋭く突き刺さった。GKはまともに反応することができず、見事1得点目を記録した。
永井がゴールを決めた瞬間、浦和レッズのサポーターは歓喜。フラッグが勢いよく立ちあがり、観客も選手も浦和ペースになった。 結局2-0で試合を終え、優勝を手にした。

セパハンFCは浦和レッズの勢いに押されたまま、何もできなかった。永井の強烈な1発が、試合の火蓋を勢いよく切った。

2008年準決勝戦!浦和レッドダイヤモンズVSガンバ大阪!

2008年のAFCチャンピオンズリーグでは、準決勝戦にて浦和レッドダイヤモンズ(以下、浦和レッズ)と、ガンバ大阪の日本勢対決が大注目された。浦和レッズは前年のAFCチャンピオンズリーグ王者。ガンバ大阪は挑戦者としての位置付けだ。

試合は1stレグと2ndレグの2戦に分けて行われた。
1stレグでは当時のガンバ大阪の本拠地だった万博記念競技場で行われた。ガンバ大阪はホームのサポーターに後押しされるなか、1-1のドローに終わってしまう。正直に言ってもったいない試合だった。最初に得点を決めたのは浦和の側であって、ガンバ大阪側の得点は遠藤保仁選手(以下、敬称略)によるPKでの得点。しかも、後半81分という土壇場で決めたものだ。

そして臨んだ2ndレグ。今度は浦和レッズの本拠地である埼玉スタジアム2002で行われた。当然のことながら、スタンドは赤一色でガンバ大阪の選手達は圧倒されるかけていた。無理もない、自らの本拠地でも危ないサッカーをしており、このまま押し切られても仕方がない雰囲気だった。

だが、結果は違った。
大会前に、ウイルス性感染症や不調に悩まされていた遠藤が大活躍。1stレグのPKでの1得点に加え、2ndレグでは1得点2アシストを記録。準決勝戦での4ゴールすべてに絡んでみせたのだ。浦和は本拠地でまさかの大敗北を喫してしまった。

2008年決勝戦終了!遠藤の凄さと選択、ファーガソンからの賞賛

前項の遠藤の活躍は、決勝戦になっても止まることを知らない。

決勝戦の1stレグではチームの2得点目を記録。ガンバ大阪は2ndレグのスコアと合わせて5-0を記録し、オーストラリアのアデレード・ユナイテッドFCを破った。ガンバ大阪の優勝により、日本勢によるAFCチャンピオンズリーグ2連覇が達成された。

この活躍で遠藤は大会MVPとなり、世界中から注目される。実際に、当時イングランド2部だったプリマス・アーガイルFCからはオファーが届いている。遠藤は家族との時間を優先すべくこのオファーを断り、ガンバ大阪に残留。以降も、同クラブのレジェンドとして活躍している。

だが、遠藤への賞賛にはまだ続きがある。
AFCチャンピオンズリーグを制したガンバ大阪は、クラブワールドカップに出場し、あのマンチェスター・ユナイテッドFC(以下、ユナイテッド)と対戦することになる。
この試合で浦和は敗れてしまうのだが、当時ユナイテッドの監督だったサー・アレックス・ファーガソン氏(以下、敬称略)は遠藤をこう称賛した。
「キト(ユナイテッドの決勝戦での対戦相手)には、遠藤ほどのクオリティを持った選手はいなかった」と。サッカー界を象徴する名将でさえ、遠藤のクオリティには舌を巻いたのだ。

この後にファーガソンは香川真司選手(以下、敬称略)を獲得しているが、もしかすると遠藤の実直で献身的なプレーは香川を獲得する際の心証にも影響を与えていたのかもしれない。

2015年準決勝2ndレグ!リカルド・グラールのドリブル&ミドル

2015年のAFCチャンピオンズリーグ準決勝では、中国の広州恒大淘宝足球倶楽部(以下、広州恒大)と、ガンバ大阪が対戦した。
広州恒大は準々決勝で柏レイソルを破っており、ガンバ大阪としては同じ日本勢として敵討ちを成し遂げて欲しい試合だった。

1stレグは2-1で広州恒大がリード。本拠地万博記念競技場で迎えた2ndレグでは、ガンバ大阪が逆転しなければならない状況にあった。
しかし、ここでは広州恒大のスター選手、リカルド・グラール選手(以下、敬称略)が躍動。ゴールこそなかったものの、幾度となくサイドを攻め上がりミドルシュート、切り込み、ピッチ中央へのパスなどでガンバ大阪を翻弄し続けた。

グラールは21億円で広州恒大にやってきたブラジル人選手で、ドリブルとシュート技術には光るものがあった。母国ブラジルだけでなく、中国でも得点をどんどんと積み上げ、ベストイレブンに選ばれるような選手だ。ガンバ大阪にとっては痛過ぎる結果となったが、グラールはやはり強かった。このAFCチャンピオンズリーグでも大会MVPと得点王の両方を獲得している。

2016年準決勝戦!アブドゥッラフマーン兄弟の輝き

2016年のAFCチャンピオンズリーグでは、UAEのアル・アインFC(以下、アル・アイン)とカタールのアル・ジャイシュが対戦した。

アル・アインにはUAEの至宝、オマル・アブドゥッラフマーン選手(以下、敬称略)が所属しており、キャプテンとして大会に臨んでいた。なお、同クラブには兄であるムハンマド・アブドゥッラフマーン選手(以下、敬称略)も所属している。

1stレグでは前半16分にアル・アインが1点目を決めた。このゴールはオマルがサイドで2人のDFをかわして供給したクロスから生まれた。
その直後の21分にはFKを獲得。オマルが左足で綺麗な弧を描く素晴らしいシュートをゴールに沈めた。さらに、この試合の終了間際には、元鹿島アントラーズのカイオ選手もゴールを記録している。

3-1で迎えた2ndレグ。
この試合ではアブドゥッラフマーン兄弟が大活躍。57分に弟のオマルが、試合終了間際に兄のムハンマドが決めている。特にムハンマドの得点は、最初の右足での1蹴りが強烈な弾丸シュートだった。これはGKに防がれてしまうのだが、直後に身体を大きく捻り左足で再度シュート。これがゴールに突き刺さった。 2戦合計のスコアは5-3で、アル・アインが勝利している。

アブドゥッラフマーン兄弟の活躍は、AFCチャンピオンズリーグでの一大イベントになっている。しかも、彼らの兄であるカレド・アブドゥッラフマーン選手も同じアル・アインに所属しているのだ。
この先も彼らアブドゥッラフマーン兄弟が、鮮やかなプレーを連発してくれるに違いない。

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