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【ぶち強い】山口県のサッカー強豪校5選

2016 8/20 05:15
芝生,サッカーボール
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J3リーグに加入した「レノファ山口」は、山口県初のJリーグクラブである。将来の「レノファ山口」のスター選手になるであろう学生が日々山口県で練習に励んでいる。今回は山口県のサッカー強豪校に注目し、5校紹介していく。

15年連続選手権出場の記録を作った名門「高川学園」サッカー部

かつて「多々良学園」と呼ばれた高川学園は、防府市にある私立の中高一貫校だ。白井三津雄氏が監督を務めた2008年までの25年間で、「15年連続で選手権出場」という記録を樹立した。高校サッカー界の名将の一人に数えられている。
元日本代表の高松大樹(大分トリニータ)や中原貴之(アビスパ福岡)、碇野拓矢(レノファ山口)などが同校サッカー部出身で、Jリーグの舞台で活躍している。ここ最近はタイトルから遠ざかり気味だが、相変わらず全国から有能な選手たちが集まってくる名門であることに変わりはない。

文武両道を貫く古豪「山口」サッカー部

山口県立山口高校は、1870年創立の公立校。岸信介や安倍晋太郎、佐藤栄作などの政治家、国木田独歩や種田山頭火といった文化人が卒業生に名を連ねている、山口県随一の名門だ。
文武両道を貫く校風で、サッカー部は1988年から92年まで冬の全国選手権に「5年連続出場」という金字塔を打ち立てた。最後に冬の選手権に出場したのは2009年で、近年はそのパワーも陰りがち、という声も聞こえるが、冬の全国選手権出場回数は、高川学園に次ぐ19回と立派なもの。歴とした山口県高校サッカー界の古豪なのである。

2013年には山口県3冠を達成した公立の星「西京」サッカー部

山口市にある西京高校は、県で唯一の体育コースがある公立校。駅伝部は男女ともに全国駅伝競走大会の常連だ。サッカー部は部員数90名を超える大所帯で、県内有数の選手層を誇っている。
2013年には新人戦・インターハイ・選手権の3大会で優勝したのが記憶に新しいところだ。以降も各大会でベスト4の常連であり、その実力も折り紙つき。今年度は6月のインターハイ県予選も順調に勝ち抜いて、準決勝で聖光、決勝では高川学園を破り夏の全国大会出場を決めている。

昨年度山口県ユースリーグの覇者「聖光」サッカー部

聖光高等学校は、光市に1929年に設立された私立校だ。サッカー部は1999年創部と歴史が浅いが、2012年には選手権大会で山口県大会を初制覇、全国の舞台に立った。1回戦で盛岡中央(岩手)にPK戦の末、勝利。貴重な全国1勝を挙げた。
昨年度は山口県ユースリーグ(1部)を首位で終えたのも大きな収穫だ。中国プリンスリーグ参入戦では岡山学芸館高校に敗れたが、今年度も同リーグ参入を目指して戦いつづけている。

昨年度ブレイクした新たな強豪「山口県鴻城高」サッカー部

山口県鴻城高等学校は、山口市にある私立高校だ。
サッカー部のここ数年の成績は、県ベスト8もしくはベスト16どまりと決して芳しくなかったのだが、竹田典正監督のもとで1試合ずつ成長し続けてきた。そして昨年度、遂にブレイクの瞬間が訪れる。インターハイと冬の選手権の県予選で2冠を達成したのだ。初戦から接戦をモノにしてインターハイ県予選を制覇、初の全国大会では札幌大谷高校相手に勝利を挙げた。
夏の経験によってひと回り強くなったチームは、冬の選手権予選も勝負強さを発揮して決勝まで進出。決勝では高川学園を2-0で下す快挙を達成した。1回戦で日大山形高校にPK戦の末勝利し、全国2勝目をゲットした。全国でも通用する高い守備力をベースに、さらなる飛躍を視野に入れて戦い続けている。

まとめ

山口県は、ともにサッカーの強豪校が揃う福岡県と広島県に挟まれている。
高川学園(旧・多々良学園)の独壇場だった時代から比べると、山口のような古豪も旋風を巻き起こす新興校の面々も成長を続けており、競技レベルは上昇傾向にある。今後の展開が楽しみだ。