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【たのんまっせ】滋賀県のサッカー強豪校5選

2016 8/20 14:15
サッカー
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Photo by makieni/Shutterstock.com

全国の高校サッカーファン必見。滋賀県の高校サッカーは強豪校がずらりと並んでいて注目したいところだ。全国の舞台で名を残した名門から新興校まで全5校を紹介しよう。

セクシーフットボールの元祖強豪校「野洲」サッカー部

紹介するチームのトップバッターは、やはり野洲をおいてほかにはないだろう。野洲市に校舎を構える同校は、公立校ながら7度の選手権出場を誇る超名門である。
山本佳司監督が求めるクリエイティブな選手たちによる連携プレーの数々は、目を奪われてしまうほど美しいものである。「セクシーフットボール」と称され、2007年の選手権全国制覇を機に、野洲サッカーの代名詞となっている。全国制覇は一度きりですが、時を経ても個人技で打開するスタイルは今も健在だ。
乾貴士(エイバル/スペイン)、楠神順平(サガン鳥栖)など多くのOBがプロの世界で活躍中である。

冬の国立の舞台にも立った名門「草津東」サッカー部

草津東高校は、1979年に草津市で創立された公立校だ。1995年には県内唯一の体育科コースが開講し、スポーツ面の強化が進んでいる学校でもある
中でもサッカー部はインターハイ12回、冬の選手権にも8回出場する全国の常連で、2001年には全国準優勝という輝かしい成績を収めている。また、高校チームながら天皇杯にも滋賀県代表として3回出場するなど、大人顔負けの強さを誇っている。
OBの高木和道は、卒業後に清水エスパルスに入団、ガンバ大阪や大分トリニータでもプレーした後、現在ジュビロ磐田に所属している。

文武両道を掲げる古豪「守山」サッカー部

守山市にある守山高校は1963年に創立された公立校だ。2003年には中高一貫校として生まれ変わった。偏差値69の進学校としても有名だが、文武両道を掲げる中で部活動も盛んである。
サッカー部はこれまでインターハイで9回、選手権で7回の全国の舞台を経験。近年は他校の台頭に押されがちだが、昨年はインターハイ県予選で野洲を破る金星を挙げるなどの健闘も光るほか、どの大会でも県ベスト8を争える競技レベルをキープしている。
現役時代は「アジアの壁」と称された井原正巳氏(現・アビスパ福岡監督)は同校OB。滋賀県屈指の古豪として今日も活躍している。

山に囲まれた厳しい環境で、折れない心を育む「比叡山」サッカー部

滋賀県大津市にある比叡山高校は、延暦寺学園が運営する私立高校。サッカーに打ち込むだけでなく、挨拶・掃除・勉学にきちんと取り組む姿勢を求めつつ、「一隅を照らす フットボーラー」の育成に注力している。学校周辺を山に囲まれており、坂を生かしたフィジカルトレーニングから走力とスタミナには毎年定評があるチームだ。
2013年度に滋賀県U-18リーグ1部優勝、2014年度はプリンスリーグ関西を戦った実績を持っている。そして、つい先日行われた春の総体県予選では、準決勝で草津東を延長の末に破り初の決勝進出。決勝で綾羽高校に敗れこそしたが堂々の関西大会出場を決めている。

実力がうなぎのぼりで上昇中!冬と春の王者「綾羽」サッカー部

草津市にある綾羽高校は、1965年に創立された私立高校である。サッカー部は「自主・自立・人間力の向上」を指導の柱にトレーニングに取り組んでいる。そのチーム総合力は県内トップレベルだが、過去5年間で3度も決勝に進んだものの、いずれも野洲に敗れて全国の舞台に立てなかったという苦い経験がある。
ターニングポイントは昨年冬。選手権県予選を順調に勝ち進み、決勝戦ではまたしても野洲と対戦。先制される苦しい展開でしたが、前半のうちにスコアをひっくり返すことに成功。3-1で勝利しついに全国大会への切符を手に入れたのだ。今春のインターハイ予選でも優勝を飾り、2度目の全国大会へと出場する。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いを持ったチームだ。

まとめ

野洲、草津東、守山、そして本稿では紹介しなかった水口高校も含めて、これまで滋賀県の高校サッカー界では公立校が大きな力を発揮している。
しかし、比叡山や綾羽といった私立校も選手強化に成功し、実力伯仲の構図が完成しつつある。今後の戦いぶりが楽しみだ。