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歴代の10番から見る、Jリーグのクラブそれぞれのルーツ

2017 8/25 10:07Aki
10 soccer
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世界に衝撃を与えたペレ氏とそのポジション

世界的に10番が特別な番号となったのはペレ氏のプレーによるものだということは前述の通りだが、そのペレ氏が務めたポジションは左のフォワードだった。
2-3-5という形で始まったサッカーは、ブラジルに渡ると4-2-4というディフェンダー4人、ミッドフィールダー2人、フォワード4人という形に発展した。その際にポジションの入れ替えが行われた。
4-2-4システムで、ディフェンダーに入る4人はそれまで2番、4番、3番、6番を務めていた選手。そしてミッドフィールダーに入る2人は5番と8番、フォワードの4人は7番、9番、10番、11番となった。ペレ氏が務めていたのはこの丁度10番にあたるポジションだった。
ペレ氏がこの10番というポジションを務めた事は偶然であったが、絶妙となった。 ペレ氏は自分で得点も奪うが、味方のためのチャンスメイクもできる選手だった。
10番というポジションは、ブラジル以外の国、例えばアルゼンチンではフォワード2人のすぐ後ろに入る攻撃の司令塔的なポジションであり、フランスやイタリア、スペインなどでも同じく司令塔的なポジションを表す番号だった。
このペレ氏のプレースタイルと、それぞれの国や地域における10番というポジションが見事にマッチした事で、10番は世界的に特別な番号となっていったのである。

イングランド流10番

世界的に司令塔的な役割を担うポジションとなっていった10番だったが、当然ながら全く異なる形で進化を遂げていった国もある。その代表的な1つが、サッカーの母国イングランドだった。
ブラジルやその他の国や地域がパスを繋ぎドリブルで突破するという形のサッカーを志向する中で、イングランドはキックアンドラッシュという前線にめがけてロングボールを蹴り込むスタイルを志向していた。
そんなイングランドにおいて、10番とは前線でロングボールのターゲットとなる屈強なセンターフォワードがつける番号だったのである。
当時のイングランドはサッカーの母国という事もあり世界ナンバーワンと目されていた。その他のチームはそのイングランドに対抗するために、試行錯誤しパスやドリブルでイングランドに対抗しようとしていたからだった。
その後、イングランドでもキックアンドラッシュ以外の戦術も取られるようになっていくが、ポジションはそのままだった。イングランド人にとって10番といえば、センターフォワードの番号なのだ。

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