全国屈指の強豪校 船橋市立船橋高等学校
「市船(イチフナ)」の愛称でお馴染みの船橋市立船橋高等学校は全国高校総体では全国最多となる8回の優勝、全国高校サッカー選手権では5番目となる5回の優勝を誇るサッカー強豪校の1つで、青のユニフォームは全国的に知られている。
出場した世界大会などの招待大会やプリンスリーグなどを含めると全国最多のタイトルを獲得しているチームだ。
「市船」が強くなったのは日本代表監督にも就任する1984年に布啓一郎氏が監督に就任してからであり、1985年には全国高校総体に初出場初優勝を果たしている。
また2003年度のチームは天皇杯本戦に出場し当時のJリーグ王者である横浜F・マリノスに対してPK戦で敗れたものの2-2で延長戦を含めた120分間戦い抜いた姿は大きなインパクトを与えた。
Jリーガーも多数輩出しており、元日本代表の北嶋秀朗氏や鹿島アントラーズの中村充孝選手がOBだ。
高円宮杯チャンピオン 流通経済大学付属柏高等学校
千葉県柏市にある流通経済大学付属柏高等学校は2000年代に入り急速に頭角を現してきた私立高校だ。きっかけとなったのは習志野市立習志野高校で元日本代表の玉田圭司選手らを指導した本田裕一郎氏が監督に就任したことである。
全国高校総体、全国高校サッカー選手権での優勝回数は共に1度ながらも、2011年にはJリーグのユースチームも参加する高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグのイースト代表としてチャンピオンシップに出場し見事優勝。現行の形式になってからは唯一の高校チームの優勝チームである。
多数のJリーガーを輩出しており日本代表の林彰洋選手や柏レイソルのキャプテン大谷秀和選手、清水エスパルスのエース大前元紀選手らがOBだ。
玉田圭司の母校 習志野市立習志野高校
近年は市立船橋高校や流経大付属柏高校に押され気味となっていますが、千葉県習志野市の公立高校である習志野市立習志野高等学校は、全国高校サッカー選手権では1965年と1971年の2度優勝、全国高校総体では1995年の1度優勝を誇る千葉県を代表する古豪として知られている。
現在流通経済大学付属柏高等学校の監督を務める本田裕一郎氏もその前には習志野市立習志野高校サッカー部の監督を務めていた。
もちろん多数のJリーガーを輩出しており、現在セレッソ大阪でプレーする元日本代表の玉田圭司選手や柏レイソルの栗澤僚一選手、アルビレックス新潟の森田達也選手らがOBだ。
ロンドン五輪監督を輩出 千葉県立八千代高等学校
千葉県八千代市にある千葉県立八千代高等学校は校則に文武両道を掲げるように、学業にもスポーツにも力を入れている高校。もちろんサッカー部もその例に漏れず、全国高校サッカー選手権には8度出場しており、全国高校総体では1999年に優勝を果たしている。
数々のJリーガーを排出しており、元日本代表でFC東京でもプレーする羽生直剛選手や、同じく元日本代表で現在ガンバ大坂でもプレーする米倉恒貴選手、アルビレックス新潟でプレーする山崎亮平選手らの現役選手らに加え、2012年にはロンドンオリンピックで活躍したU-23日本代表の監督を務め、現在ジェフユナイテッド千葉の監督を務める関塚隆氏もクラブOBの1人だ。
闘莉王の母校 渋谷教育学園幕張高等学校
強豪校揃いの千葉県の中にあって1983年に千葉県千葉市に新設された私立高校、渋谷教育学園幕張高等学校は異色の存在と言えるかもしれない。
日本でも屈指の進学校である渋谷幕張高校に学校創設と同時にできたサッカー部が強豪校への道を進みだしたのは、サンフレッチェ広島の前身となる東洋工業でプレーした宗像マルコス望氏が監督に就任した1985年からだ。
全国の強豪校の中では極端に少ない40名ほどの部員数で、自身が世界規模の名門クラブであるサンパウロFCの下部組織に所属した経験や、日系ブラジル人というバックボーンを活かして留学生を招き入れる形で全国にも名が知られる強豪校となっていった。
OBには日本代表でも長く活躍した田中マルクス闘莉王選手がいる。
まとめ
Jリーグのクラブが2チーム存在する千葉県は全国的にもサッカー強豪地域として知られている。多数のJリーガーを輩出している地域であり、様々な学校が特徴を出して切磋琢磨している。
全国高校サッカー選手権では毎年千葉県代表チームが異なっているという激戦区となっている。
千葉県の代表争いには毎年注目したいところだ。