秋田市立秋田商業高等学校
格闘家 桜庭和志の出身校としても知られる秋田市立秋田商業高等学校は、秋田で最も古い歴史を持つ商業高校として知られており、公立高校ながら様々なスポーツでも全国レベルで活躍している。
サッカー部も、1950年代〜60年代に全国高校サッカー選手権を2度、高校総体を1度制し、全国高校サッカー選手権ではこれまでの94大会中のうち約半数の41回に出場、と全国的に名の知られた強豪校であり、赤いユニフォームで知られている。
浦和レッズの前進である三菱重工サッカー部でプレーした元日本代表ゴールキーパー田口光久氏や、2015年に地元のブラウブリッツ秋田で引退した「秋田のファンタジスタ」熊林親吾氏、現在浦和レッズに所属する加賀健一選手らが同校の出身。
秋田県立西目高等学校
全国高校サッカー選手権では秋田県2位となる13回(平成27年第94回大海まで)の出場を誇るのは、秋田県南部の由利本荘市にある秋田県立西目高等学校。秋田県南部のサッカー部といえばこの学校の名を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。
西目高校の名を全国に知らしめたのは、第59回全国高校サッカー選手権。キックオフ直後にセンターサークルから決めたロングシュートは大きな話題となり、ゴールを決めた小松晃氏は直後に現役高校生ながらも当時の日本代表監督であった川淵三郎氏により日本代表に選出された。小松氏はその後セレッソ大阪の前身となるヤンマーディーゼルサッカー部や京都サンガFCの前身となる京都紫光サッカークラブでプレーし引退した。
秋田県立新屋高等学校
秋田県秋田市にある秋田県立新屋高等学校は、1984年に創設された公立高校。
サッカー部は県内ではトップクラスとして知られていたが、第93回高校サッカー選手権に初出場、高校総体でも平成24年に2度目の出場を果たし、近年全国の舞台に出場する機会が増えてきた注目の高校である。
秋田商業が赤、西目高校が黄色のユニフォームなら新屋高校はエンジ。パスを主体とした攻撃サッカーがトレードマーのチームである。2015年まで地元のブラウブリッツ秋田でプレーした鈴木健児選手がこの新屋高校出身。
秋田県の高校サッカーは長らく秋田市立秋田商業高等学校と秋田県立西目高等学校がずば抜けた存在として君臨していたが、近年は秋田県立新屋高等学校などが全国大会に出場するようになってきた。これまでも短期的にはその二校に割って入る高校が出てくることもあったが、この新しい風は本当にその二校の牙城を崩す事ができるのか、注目である。