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【U20‐ワールドカップ2017総評】激闘の大会で感じた新たな予感

2017 8/3 12:07dada
スタジアム
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不作と言われた時代に終わりを迎えるイングランド

2017年に開催されたU20-W杯は、イングランド代表の優勝で幕を閉じた。
イングランド代表はグループステージを1位で抜けると、決勝トーナメントでも粘り強さを見せて勝利を積み上げた。このグループステージでは3試合5得点1失点、勝ち点は7。きっちりと決めるべきところで決めて、抜け出した印象を受ける。
イングランド代表は、A代表の方がW杯やEUROで思うような成績を出せておらず、長年若手が不作とされてきた。しかし、今回のU20代表のタイトル獲得を受け、A代表への戦力の底上げが期待されている。
特にドミニク・ソランケ選手(以下、敬称略)の活躍は印象的だった。彼は4得点を挙げ、大会のMVPに選出されている。その中でも準決勝のイタリア代表を破った2得点は素晴らしかった。相手GKからのボールをふかすことなく冷静にゴールに沈めた1点、遠い距離からの強烈なミドルシュートでの1点。しっかりとゴールに迫る意思が感じられる素晴らしい得点だった。
さらには、どこでボールを持っても有効的なドリブルやパスを繰り出し、味方を活かす術を持っていることを示した。背番号10の名に恥じない素晴らしい出来だった。
彼は2017-18シーズンから、トップチームでの出番が期待できないチェルシーFCを脱し、リヴァプールFCでプレーすることが決定している。 この大会での活躍もあり、彼には大きなプレッシャーがかけられることも予想されるが、それに負けずに頑張ってもらいたいものだ。

世界を驚かせたベネズエラ代表の大躍進

イングランド代表の成長もかなりのニュースではあったが、それ以上に驚くべきはベネズエラ代表の活躍だ。彼らのA代表もイングランドのA代表と同じく国際舞台では良い成績を残してはいない。
しかし、このU20代表の方は違った。グループステージでは3試合3勝10得点、失点はなんと0。攻撃面と守備面双方でずば抜けた強さを発揮した。決勝戦ではイングランド代表に敗れ2位に終わったが、確かな手応えを得た大会となったはずだ。
特にバヌアツ代表を相手に7点を挙げた試合は圧巻だ。縦横無尽にボールを回し続け、思うがままにゴールを奪っていった。
そもそもベネズエラでは、サッカーは不人気のスポーツだった。ベネズエラと言えば野球の方がイメージが強い方も多いだろう。
しかし、大の野球ファンだった前大統領の死から3年経ち、コパ・アメリカでの躍進、プレミアリーグでのサロモン・ロンドン選手ら活躍の影響を受け、少しずつではあるが確実にサッカー人気が膨らんできた。その成果がここにきてU20代表で爆発した印象だ。
スピード感溢れるサッカーは観ていて飽きない。まさに南米ならではのサッカーという印象だ。
準決勝のアメリカ代表との試合でも、2-1で勝利した。引いて守るアメリカ代表に対し次々とクロスを放り込み、試合を支配していた。
なお、日本代表も決勝トーナメントの1回戦で敗れている。

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