キャプテンは上手いだけじゃない
キャプテンになるためにはプレーが上手かどうかより、チーム内で発言力があり、所属年数が長く、チームメイトから信用が厚い人間かどうかが一番重要視される。これはキャプテンがこなす役割が理由だ。
キャプテンになるためにはプレーが上手かどうかより、チーム内で発言力があり、所属年数が長く、チームメイトから信用が厚い人間かどうかが一番重要視される。これはキャプテンがこなす役割が理由だ。
キャプテンの役割はチームを統率することだ。チームによって異なるが、キャプテンがDFの場合は後方から全体へ、MFの場合はDFとFWの連携を取ろうとする。
ちなみに、FWがキャプテンになることは珍しい。FWは基本的に前方に味方がいることが少ないため、多くの選手を見渡すことができ指示も出しやすいDFやMF、もしくはGKがキャプテンを任されることが多いのだ。
監督の指示をチーム全体に伝えることもキャプテンの重要な役割だ。試合の流れは常に変動する。監督はそれに応じシステム(フォーメーション)を変えたり、攻め込む方面を指示するのだが、試合中に選手全員が指示を聞くことができない。そのため、選手交代やセットプレーなどの合間を狙ってキャプテンが監督の指示を聞きに行き、皆に伝える。
高い戦術眼を持つキャプテンが多いため、監督の指示をしっかり解釈し、的確に選手に伝えることができるのだ。
サッカーは時に審判の判断や選手の荒いプレーによって、試合中のいざこざや乱闘に発展する。いざこざが長引いたり悪質と判断された場合は、瞬時にカードが出されることもある。また、乱闘が起こった場合は試合後にそのリーグのサッカー協会から罰金処分が下ることもある。
争いがエスカレートする前に上手く仲裁に入り、審判に事情を述べることもキャプテンの大切な役割だ。