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未来のサッカー日本代表?今後の活躍が楽しみな注目選手たち

2017 5/17 09:55芝田カズヤ
サッカー 選手
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小学生とは思えないテクニック!石井久継選手

最初に紹介するのは、石井久継選手です。石井選手は岡山県倉敷市出身で、2017年に12歳になる、まだ小学生の選手です。現在は広島県福山市にある福山ローザスセレソンというチームに所属しています。
ローザスセレソンは広島県内では強豪のクラブチームですが、その中でも石井選手は「ローザスセレソンの77番」として広島県内だけでなく、中国地方のサッカー関係者の多くが知っているなど、すでに知名度は高いと言えます。隣の県ではありますが、岡山から広島へと越境してまで高いレベルのチームでサッカーに取り組んでいるということからも石井選手のサッカーに対する高い意識を感じることができます。
石井選手は既に、その実力から、地元のテレビ局をはじめいくつかのメディアから取材を受けています。その取材時の動画を見てみるとすでに小学生とは思えないようなプレーを披露しています。石井選手のプレーの特徴の1つは柔らかいタッチのドリブルです。左右両方の足で、ボールを自分の足元から離すことなく扱い、相手が奪いにこようものなら、いとも簡単にかわしてしまいます。
そんな石井選手の技術の高さはリフティングにも表れています。チームのホームページによると、リフティングの最高記録は8621回だそうです。これは技術レベルの高さを表す数字であるのと同時に、長時間リフティングを続けるという体力と集中力を持ち合わせているということを証明しています。
まだ、小学生ということで、多くの人の目に止まるのは、少し先かもしれませんが、ぜひとも注目してみてください。

スペインで活躍する若き海外組!タルハニ存哉選手

続いて紹介するのは、タルハニ存哉(ありや)選手です。2003年生まれのタルハニ選手は日本とイランのハーフです。もともとは日本のチームに所属していましたが、現在はスペインのクラブでプレーをしています。
タルハニ選手がスペインへと渡ったのは2013年です。そのきっかけとなったのは、2012年にAmazing Sports Lab Japanという会社が日本で開催したキャンプです。ここでスペインクラブの関係者の目に止まり、この関係者がスペインのクラブ「エスパニョール」のスタッフと知り合いであったことから、トライアルを受験することになり、入団となりました。
エスパニョールは、トップチームがスペインのリーガエスパニョーラ1部に所属しかつては中村俊輔選手も所属していたクラブです。このチームの下部組織に入団したタルハニ選手は、背番号10をつけ、様々な大会で得点王やMVPを獲得するなどしています。
タルハニ選手をスカウトしたカルレス・ロマゴサ氏はタルハニ選手の特徴について以下のように語っています。

アリヤはサポートに入る際、状況に合わせたポジションニングが非常に優れた選手です。自身でボールを持っている場合も、いつ前に運ぶのか、相手を抜きにいくのか、そしてパスなのかシュートなのか、高い確率で正しいプレーを選択することができる選手です

出典: サカイク

現在は同じスペインのU・Dコルネジャというチームに移籍しプレーしているタルハニ選手。今後の活躍が楽しみです。

東京五輪の秘密兵器?サイ・ゴダード選手

次に紹介するのは、サイ・ゴダード選手です。サイ選手は1997年ロンドンで生まれた選手です。イギリス人の父と日本人の母を両親に持ちます。幼い頃からイギリスでサッカーをはじめ2016年現在はイングランドプレミアリーグの強豪トッテナムの21歳以下のチームでプレーしています。
1997年生まれということで、東京オリンピックが行われる2020年に23歳を迎えるため出場が可能です。現在はイギリスと日本の二重国籍ですが、2013年、14年にはU-16、U-17日本代表に選ばれており、将来の日本代表入りを希望していると言われています。
イギリス生まれイギリス育ちのため、まだ日本語を上手に話すことはできませんが、召集された日本代表では、一番上手にできる選手と評価されています。
そんなサイ選手のポジションは中盤で中央から左右両サイド幅広くプレーすることができます。身長は165センチと小柄な選手ではありますが、まだ、伸びる可能性もありますし、世界の中では小柄ながら活躍する選手は多く存在します。
イギリスの名門チームに所属し、日本へは逆輸入選手となるサイ選手ですが、今後どのような活躍を見せてくれるのか?そしてフル代表デビューはあるのか?注目したい選手です。

あの世界的なビッグクラブに所属!中井卓大選手

続いての紹介は中井卓大選手です。中井選手のことはすでにご存知の方も多いかもしれません。中井選手は2003年生まれで、2017年で14歳になります。現在所属しているのは世界的なビッグクラブでスペインのリーガエスパニョーラ1部のレアルマドリードの下部組織です。
中井選手は9歳でレアルマドリードの入団テストに合格します。レアルをはじめトップレベルのチームは下部組織といっても実力がなければ入団後であっても退団させられることもある厳しいものですが、中井選手はそんな中でも順調にステップアップを続け、2016年現在は「インファンティルA」というU-14のチームでプレーをしています。そんな中井選手のポジションはMFで、プレーの特徴については以下のように紹介されています。

クラブ公式サイトに掲載されたプロフィールでは「素晴らしいクオリティとプレービジョンを持ったプレイヤー。チームのために働くことができ、ピッチ上でインテリジェンス溢れる判断とドリブルが持ち味の熟達したMF」と特徴が紹介されている。

出典: フットボールチャンネル

レアルマドリードというビッグクラブでプレーするということから早くも将来が期待されますが、まずは焦らずに、無事に成長してくれることを楽しみにしましょう。

長い目で応援していきましょう

ここまで4人の選手を紹介してきました。4人は、高いレベルのテクニックを持っていたり、世界的な海外のビッグクラブに所属したりするなど、確かに将来が楽しみであり、多くの方が日本代表でプレーする姿を見たいと切望しているはずです。
一方でまだ10代の選手で、これから体も大きくなり、サッカー選手としても様々な経験を積み重ねていく段階です。あまり考えたくないことではありますが、もしかしたら、怪我をしてしまう可能性もありますし、なにかが理由となってサッカーを辞めてしまう可能性もゼロではありません。なにより、若い選手に過度の期待をかけることは選手本人にとってもプレッシャーとなる可能性があるので、あまり望ましいことではありません。
日本人が世界のトップレベルのチームに所属するようになってきたことで、今後も若くして海外でプレーする選手は出てくるとは思いますが、まずは、選手が成長することを楽しみにして、温かく見守るような気持ちで応援するようにしてあげましょう。