高川学園は中高一貫スポーツ教育校。Jリーガーも多数活躍
高川学園高校は、山口県防府市にある学校法人山口高川学園を設置者とする中学校併設の中高一貫教育校です。1948年に新制高等学校制度施行に基づき多々良学園高校として開設されました。そして、2004年の男女共学化を経て2006年に現在の高川学園高校・中学に改称されました。
高川学園は中高とも開設当初からスポーツ教育に力を注いでおり、特にサッカーは創部が1946年という歴史を誇り、Jリーグで活躍する選手を多く輩出するほどの強豪校として全国にもその名が鳴り響いています。
江本監督は30代の若さで、全国で勝つことを目標に熱血指導
高川学園高校のサッカー部を指導しているのが江本孝監督で、32歳という若さで監督を務めています。江本監督も同学校のサッカー部主将としてインターハイや全国高等学校サッカー選手権などで活躍しました。若き熱血指導で選手をぐいぐい引っ張って、2016年度には2年ぶりに23回目となる全国高等学校サッカー選手権出場を決めました。
江本監督は常に「全国大会に出るチームに留まらず、全国で勝つチーム」を目指して、大学チームとの強化試合を行ったり、合宿でチームの結束力を高めるといった指導に力を置いています。
かつて25年間監督を務めた白井氏が、全国大会15年連続出場を達成
高川学園高校サッカー部といえば、2008年まで25年間の長きに亘り監督を務めた白井三津雄氏が高校サッカー界に尽力した名将として知られていました。白井氏は全国高等学校サッカー選手権に山口県代表として22回出場の実績を作り、1993年から2007年までは何と15年連続出場という記録を達成しました。
白井氏が育て上げた元日本代表の高松 大樹氏(元大分トリニータ)や中原貴之選手(アビスパ福岡)ら高川学園出身の選手が多数Jリーグで活躍しています。
全国での過去最高ベスト4以上の壁突破が当面の目標
江本監督が高川学園中学サッカー部から高校の監督に就任した2014年は、インターハイと全国高等学校サッカー選手権へのダブル出場を果たし、2回戦まで進みました。しかし、監督就任2年目の2015年はともに出場権を懸けた予選で敗れました。
そして2年ぶりに出場を果たした2016年の年末に行われた全国大会では、過去最高のベスト4以上を目標に試合に臨みましたが、1回戦で鹿島学園に1対2で惜敗。江本監督は「1試合で 終わったが、選手ははつらつとしていた」と、次につながる手応えを得ました。
夏から秋をメドに、最高のチームコンディションで夢に挑む
2017年を迎え全国高等学校サッカー選手権への連続出場とインターハイを目指す高川高校は、3月に行われた中国高校新人大会では1回戦で悔しい逆転負けを喫するなど厳しいスタートとなりました。
しかし、江本監督は夏をメドとしてじっくりとチーム作りを行い、今後は山口県のチーム他九州の強豪との試合を積極的に行う計画です。そして、最終的には秋に行われる全国大会代表決定試合を最高のコンディションで迎えるプランです。先輩達が残した全国高等学校サッカー選手権ベスト4以上の結果を究極の目標としています。
まとめ
山口県の高川学園高校サッカー部は全国高等学校サッカー選手権へ23回出場している県内有数の名門校です。しかし、過去の大会ではベスト4が2回で、まだ決勝の舞台に立った経験がありません。若き指導者が熱い指導で全国大会頂点を目指しています。