島根にある大社高校とは
島根県出雲市大社町にある公立の島根県立大社高等学校。島根県内で唯一の体育科がある高校として知られており、長い歴史をもつ高校としても有名だ。まず前身となる島根県簸川尋常中学校が1898年に創立。そして幾度となく改称し他校との統合などを経て、1949年に島根県立大社高等学校となり、創立からまもなく120年をむかえようとしている。
また大社高校には体育科があることからもわかるように、野球部やサッカーなどクラブ活動も活発で、過去に数多くのプロ選手たちを輩出していることも特徴だ。
大社高校サッカー部の成績とは
陸上や野球をはじめ弓道などスポーツ活動が活発で、創立から歴史があるため島根では“古豪”としても知られている大社高校。なかでもサッカー部は全国高等学校サッカー選手権大会に9回も出場しており、その“古豪”の名に恥じない活躍を見せているチームだ。
2015年にはプリンスリーグ中国で3位でフィニッシュしたが、なんと1位と2位のチームよりも総合得点数を上げていたのだ。得点力をアップさせるために強化した攻撃力が大社高校サッカー部の魅力だ。
県大会で島根の強豪校を撃破した大社高校サッカー部
誰もが知っている島根県の強豪校と言えば、立正大学淞南高等学校が有名だ。全国高等学校サッカー選手権大会へは15回もの出場記録を誇り、チームの実力も全国トップレベル。そんな前評判の高い強豪チーム相手に対し、周囲の予想をくつがえす結果を何度も出してきたのが大社高校なのだ。
とくにファンの間で印象に残っているのが、2011年におこなわれた第90回全国大会の島根予選。準決勝で立正大学淞南高校と対戦し勝利し、14年ぶりとなる全国への切符を手にした大会となった。
大社高校サッカー部のスタイルと目標
選手たちから信頼されている、佐々井秀臣監督の熱心な指導がチームの強さを支える大社高校サッカー部。安定した守備から生まれる攻撃力が自慢で、強さの理由でもある。そんな大社高校サッカー部は選手の一人一人が目標を掲げ、県内の強豪校を倒し勝ち上がるべく、古豪の名に恥じないよう日々努力を重ねている。
また単にサッカーが強くなるだけではなく、人として成長できるように挨拶や感謝の気持ちを大切にし、全国大会優勝を目指すチームとなっている。
中西メソッドを実践する大社高校サッカー部
2015年のプリンスリーグでは、1位の米子北高校や2位の立正大学淞南高校よりも得点数を多く稼いだ大社高校サッカー部。その高い攻撃力を発揮できた理由の一つとして、2012年頃から取り入れた『中西メソッド』という指導方法がある。
それは元サッカー選手でジャーナリストでもある中西哲生氏が提唱するトレーニング方法で、中西氏が島根の観光大使に就任したことがきっかけで指導が実現した。今や定番の練習メニューとして取り入れられていて、チームの強さを支える力となっている。
まとめ
島根県で唯一体育科がある、大社高校サッカー部の魅力や強さの理由を紹介した。100年以上の歴史ある学校で、チームの創立も1935年とまさに島根の“古豪”。中西メソッドを取り入れたことにより攻撃力もアップし、全国大会優勝を目指し注目が集まるチームとなっている。