奈良にある県立の香芝高校とは
奈良県の香芝市にある香芝高校。正式には奈良県立香芝高等学校であり、普通科のみの公立学校となっています。1980年に創立した香芝高校は、近隣の大学や小学校などと連携した教育をおこなっており、『和敬』『創造』『錬磨』の3つを校訓としています。
学力の向上はもちろんのこと豊かな人間性を育み、たくましい心身を育てるためにクラブ活動も活発です。サッカー部をはじめ野球部やバスケットボール部、そして県立では珍しいホッケー部などもあります。
Photo by matimix/Shutterstock.com
第94回全国高校サッカー選手権大会で優勝経験をもつ藤枝東高校を倒し、大会初勝利を上げた奈良の香芝高校サッカー部。激戦を制しサッカーファンから一躍脚光を浴びた、香芝高校の強さの理由をご紹介していきます。
奈良県の香芝市にある香芝高校。正式には奈良県立香芝高等学校であり、普通科のみの公立学校となっています。1980年に創立した香芝高校は、近隣の大学や小学校などと連携した教育をおこなっており、『和敬』『創造』『錬磨』の3つを校訓としています。
学力の向上はもちろんのこと豊かな人間性を育み、たくましい心身を育てるためにクラブ活動も活発です。サッカー部をはじめ野球部やバスケットボール部、そして県立では珍しいホッケー部などもあります。
9年間に渡り全国高校サッカー選手権への切符は、強豪校の奈良育英高等学校と奈良市立一条高等学校の2校が分け合ってきた奈良。そんな強豪校に香芝高校サッカー部がはじめて風穴をあけたのは、2010年の県予選会でした。
そして2016年にも準々決勝で名門である奈良育英高等学校に勝利し、順当に勝ち上がり県予選会を制して全国大会への切符を掴みました。また2017年までに3度も県予選会を制しており、今や2校の強豪校と肩を並べるまでに成長しています。
県大会の準々決勝で奈良育英に勝利し、決勝戦は五條高校から逆転勝ちをおさめ、3度目の出場となった第94回全国高校サッカー選手権大会。未だ全国大会で勝ち星のない香芝高校は、初戦突破を目指して日々猛練習を重ねます。
しかし一回戦で対峙するのは全国大会での優勝経験がある名門の藤枝東高校。藤枝東はサッカー王国として知られる静岡県の中から勝ち上がり、名実ともに優勝候補にあげられるチームです。
誰もが藤枝東の勝利を予想するなか、香芝高校は全国大会では過去未勝利ながらも奮闘する試合運びをみせます。そして0対0で同点のまま試合はPK戦までもつれ込み、最終的に香芝高校がPKを制して勝利。全国大会で初勝利を上げ、サッカーファンの記憶に残る名試合となりました。
育英高校や一条高校など奈良の強豪校を倒して全国大会への切符を掴むため、守りを重視しカウンター攻撃をメインにした作戦で強豪校と肩を並べるまでに成長した香芝高校。
強くなった理由として、選手たちの日々の練習はもちろんのこと、2004年に監督に就任した米原勝氏の存在があります。県内で勝ち上がるだけではなく全国大会での勝利を目指すため、監督はマイクロバスを購入。監督自らが運転し選手たちと共に週末には遠征へと繰り出す日々。そして
『監督は強い相手とばかり組んでくれ、刺激を受け続けた』
出典: YOMIURI ONLINE
とキャプテンの吉本慎弥選手が語っているように、強いチームとの練習試合のなかで選手たちは技術を高めていきます。そんな努力がやがて自信へとつながり、トップレベルのチーム相手に全国大会で初勝利を収める原動力となりました。
香芝高校サッカー部は1年生から3年生の選手たち、そしてチームを支えるマネージャーを合わせると全員で80人ほど。サッカー部に所属する全員が『Chance Challenge Champion』をモットーに、全国大会を目指し日々練習を重ねています。
平日は放課後に基礎練習をおこない、チームワーク向上のため休日には試合を開催。また先輩と後輩の垣根を超えて共に切磋琢磨し、サッカーの技術を磨くことはもちろん、人としても成長できるように取り組んでいます。
そしてサッカーのプレイスタイルは堅守速攻を基本とし、高い得点力を持ったチームとなっています。
奈良の新たな強豪校、県立香芝高等学校サッカー部の特徴や強さの理由をご紹介しました。全国大会で優勝経験もある名門の藤枝東高校に勝ち、全国的にも一躍有名になった香芝高校。今後も奈良の強豪校のひとつとして活躍が期待されているチームとなっています。