全国高校サッカー選手権大会ではベスト4が過去最高
神奈川県横浜市青葉区に校舎を構える桐蔭学園高校。東大や京大をはじめとした難関大学への合格者を多数輩出するとともに、部活動にも力を入れるなど、文武両道をコンセプトに掲げています。
サッカー部も例外に漏れず、全国でも名高い強豪校のひとつで、全国高校サッカー選手権大会には過去8回出場した経歴があります。中でも、第81回大会では、高川学園高校や前橋商業高校などの強豪校を破ってベスト4に進出するなど、全国にその名を知らしめてきました。
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神奈川県の古豪として知られる桐蔭学園高校サッカー部。2002年に開催された日韓ワールドカップでも活躍した戸田和幸選手の出身校としても知られる高校です。この記事では、桐蔭学園高校サッカー部の歴史や過去に輩出したプロサッカー選手などをまとめています。
神奈川県横浜市青葉区に校舎を構える桐蔭学園高校。東大や京大をはじめとした難関大学への合格者を多数輩出するとともに、部活動にも力を入れるなど、文武両道をコンセプトに掲げています。
サッカー部も例外に漏れず、全国でも名高い強豪校のひとつで、全国高校サッカー選手権大会には過去8回出場した経歴があります。中でも、第81回大会では、高川学園高校や前橋商業高校などの強豪校を破ってベスト4に進出するなど、全国にその名を知らしめてきました。
サッカー部が創部されたのは、桐蔭学園高校の創設と同時期である昭和44年です。本格的に指導が強化されたのは、韓国人の李国秀監督が同部に就任した1987年以降です。
就任3年目となる1989年度からは、さまざまな大会で頭角を現しはじめ、全国高校サッカー選手権大会に初出場を果たした際には、1回戦の山口高校戦で5-1という大勝を納めました。同時に、監督が「(大勝したけど)内容は決していいものではない」とコメントをしたというエピソードも有名です。
桐蔭学園高校サッカー部からは、Jリーガーをはじめとした数々のプロサッカー選手が輩出されています。その背景には、李国秀監督の功績があると言われています。
徹底的に基本技術を教え込む指導方法はもちろん、戦術眼を重視したプレースタイルや、スカウトから高校卒業後の進路指導までを監督自らが行なうなど、一貫したスタイルによる指導が行われていました。また、中高一貫校である桐蔭学園では中等部の強化も強めていて、平成20年度には全国制覇を果たしています。
桐蔭学園高校サッカー部出身のプロサッカー選手で広く知られているのは、元日本代表としても活躍した戸田和幸選手です。桐蔭学園高校を卒業後はJリーグの清水エスパルスに入団。1999年には3バックのひとりとしてJリーグのステージ制覇に大いに貢献しました。
また、2002年に開催された日韓ワールドカップでは、赤髪のウルフスタイルでサッカーファンを魅了しました。ほかにもシドニーオリンピックで活躍した森岡隆三選手やヴェルディ川崎(現 東京ヴェルディ1969)やヴィッセル神戸でプレーした長谷部茂利選手などを輩出しています。
1990年代後半に李国秀監督が桐蔭学園高校サッカー部の監督を退任。その後はJリーグのベルマーレ平塚(現 湘南ベルマーレ)などに在籍したことのある山本富士雄監督や、川崎フロンターレなどに在籍したことのある土居義典監督が指揮をとりました。
しかし近年、全国高校サッカー選手権大会への出場は遠ざかっていて、2003年度に開催された第82回大会が最後の出場となっています。
2003年以降、全国高校サッカー選手権には出場できていませんが、2011年度には全国高等学校総合体育大会で優勝をするなど、実力は十二分の桐蔭学園高校サッカー部。2017年はどんな戦いを見せてくれるのか、今から待ち遠しいですね。