正智深谷高校の概要紹介
正智深谷高校は埼玉県の北部深谷市に位置する私立高校だ。同じく深谷市にある埼玉工業大学とは付属校の関係となっている。
ラグビーが全国大会の常連で過去には優勝の経験もあることから、正智深谷という名前を聞いたことのある人も多いかもしれない。
サッカー部は近年になって全国大会に出場するようになり、埼玉県内の新勢力として台頭している。
ラグビー部が強豪ということで、OBにはラグビー選手が多いほか、2016年のリオデジャネイロオリンピックのU-23サッカー日本代表候補にも選ばれたオナイウ阿道選手も同校のOBだ。
全国大会初出場はつい最近!正智深谷の戦歴は
正智深谷高校が全国大会に初出場したのは8年前(2017年時点)とつい最近のことだ。
初の全国の舞台は夏のインターハイだった。初出場の2009年と2013年の2度出場していて、2013年にはベスト4にまで進出している。
冬の全国大会である高校選手権には2012年に初出場すると2015年、2016年は連続出場するなどこれまでに3回出場している。また2016年の高校選手権ではベスト8に入るなど近年一気に全国レベルの大会でも好成績を残すようになってきているチームだ。
「一致団結」がチームを支える
正智深谷高校には試合の際に掲げる大きな横断幕がある。そこに書かれているのが「一致団結」。一致団結は正智深谷のスローガンとなっている言葉だ。口で言うのは簡単で、実際に行うのは難しいものだが、正智深谷はこれをチームとして実行している。
それはサッカー部の小島時和監督のインタビューからもわかる。
選手権が決まった後にはサプライズで逆にAチームがBチームにビデオを作って送ったりもした。他にもキャプテンがBチームにAチームのみんなで手紙を書こうと提案して、それぞれが担当のものに手紙を渡して「もう一回俺たちと一緒に戦ってくれ!」という気持ちを伝えたりしている。
出典:
埼玉サッカー通信
このほかにも2016年の高校選手権に出場した時の3年生の代は3年間を通して誰もサッカー部を辞めた選手がいないなど一致団結がチームの強さを支える要因となっている。
埼玉工業大学との連携
正智深谷高校は埼玉工業大学の付属校であり、サッカーにおいてもこの関係をうまく利用している。例えばチームの指導者に関してだが、埼玉工業大学の今成知尚監督が正智深谷高校のGKコーチを務め正智深谷の小島監督が埼玉工業大学の総監督を務めている。
また、埼玉工業大学が有する人工芝グラウンドを練習の際に利用するケースもある。さらに、正智深谷高校を卒業した選手が埼玉工業大学サッカー部でプレーを続けるなど高校と大学が連携してチームの運営、強化の協力体制を整えており、これらのこともチームの強さを支える要因となっているものと考えられる。
経験を糧にしたチームに期待
高校サッカーを始めとしてスポーツは最後まで何があるかわからないものだ。それが強豪ひしめく埼玉県の高校サッカーならなおさらだ。
しかし、正智深谷は2016年までの10年間で実に6度高校選手権埼玉県予選の決勝に進出するなどチームとして経験値を重ね続けている。また、2017年に行われた埼玉県の新人戦では敗れはしたものの準優勝という結果を残しており、新チームはいいスタートをきっている。
成長を続けるチームに選手権ベスト8という新たな経験が加わることで2017年も正智深谷は活躍することが期待される。
まとめ
正智深谷高校サッカー部について紹介してきた。埼玉県は全国制覇の経験がある古くからの強豪チームや新進気鋭のチームなど毎年どのチームが勝ってもおかしくない状況にある。そんな中で正智深谷高校がどこまで戦ってくれるのか、是非とも注目したいところだ。