「リトルなでしこ」とは
「リトルなでしこ」とは、17歳以下の選手で構成される女子サッカー日本代表の愛称。FIFA主催の、FIFAU-17女子W杯、そして、その予選も兼ねるAFC主催のAFCU-16女子選手権に参加するために結成されているチームで、毎年、継続的に活動を行っています。
この「リトルなでしこ」の愛称ですが、U-20女子サッカーが「ヤングなでしこ」との愛称で呼ばれる前からメディアやサポーターの間で使用されていました。U-20代表について「ヤングなでしこ」が使用されなくなったのとは異なり、十分に定着している愛称だといえます。
AFC U-16女子選手権での成績
AFC U-16女子選手権は、その翌年に行われるFIFAU-17 女子W杯の予選を兼ねて開催されている大会です。
2005年以降、2年に1回の割合で開催されています。
日本代表は2005年、2011年、2013年とこれまで3度優勝しており、この数はアジア最多です。2011年、2013年、2015年は3大会連続で北朝鮮代表との対決となっています。残念ながら2015年大会は準優勝でしたが、このことからも日本はこの世代でもアジアトップクラスの強豪国だということがわかります。
FIFA U-17女子ワールドカップでの成績
FIFA U-17女子ワールドカップは、2008年以降、2年に一度の割合で開催されている世代別の世界最高峰の大会です。
リトルなでしこは、2014年大会に優勝、2010年大会、2016年大会はそれぞれ韓国、中国に敗れ準優勝でしたが、この先生からも、この世代で世界屈指の実力を有することがわかります。また、アジアという地域のレベルが世界的に見ても非常に高いことが、過去大会の決勝戦のカードからも明らかです。
2016年大会のMVP、長野風花選手
そんな強豪チームのリトルなでしこ。現在のエースが長野風花選手です。
長野選手は直近の2016年大会で大会MVPに輝きます。その受賞理由がべた褒めでした。「大会を通じて類い稀なリーダーシップと傑出した個人技を披露し、その戦術眼、統率力、パスのタイミングにおいて常に目を引く存在だった」というのですから、いかに目を見張る活躍だったかがわかります。
またAFCアワード2016でも、アジア年間最優秀ユース選手賞を受賞しました。
なお、長野選手は2014年大会でも優勝しており、2016年大会では「大会に参加する336選手中ただひとり既にタイトルを持っている特別な選手」との紹介をされました。
監督にとっても登竜門
「リトルなでしこ」の歴代監督は、2005年は今泉守正監督、2006年は佐々木則夫監督、2007年-2012年が吉田弘監督、2013年-2014年が高倉麻子監督。そして2015年からは楠瀬直木監督が就任しています。
佐々木監督は、いわずとしれたなでしこジャパンW杯優勝時の監督。佐々木監督の後任として「リトルなでしこ」四季経験者の高倉監督が引き継いでいます。
もちろん、いずれの監督が指揮した時期もU-17大会で優勝、準優勝といった優れた成績を収めていることもありますが、なでしこジャパン監督への登竜門といえるかもしれません。
まとめ
今回はU-17女子サッカー日本代表、いわゆる「リトルなでしこ」をご紹介しました。
長野選手をはじめ、今後なでしこジャパンへと羽ばたく選手も数多くいることでしょう。
今後もリトルなでしこたちの活躍に注目です。