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サッカーで背番号11番を背負う意味とは?

2016 7/31 18:20
三浦知良,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

サッカーの背番号はもともとはポジション別に振り分けてあり、その名残でFWにつけることが多いのだが、昨今では11番にどんな意味があるのだろうか?
サッカーで11番を背負う意味を紹介する。

日本が誇る背番号11番

Jリーグ創世記から現代に至るまで、日本のサッカー界を代表すると言っても過言ではない、キングこと三浦知良。日本の11番はと聞かれると、この名前が真っ先に出るのではないだろうか。三浦知良が日本代表から退いた後、呂比須ワグナーや鈴木隆行、巻誠一郎などエースと呼ぶにふさわしい名だたる選手が11番を背負ってきた。
しかしそれでも日本の11番は三浦知良なのだ。それほど三浦知良が日本サッカーにもたらした功績は大きい。そういう意味では日本の11番の持つ意味は特別なのかもしれない。

海外のナショナルチームで11番をつける選手

背番号11番と言えば、イタリア代表ではディ・ナターレやジラルディーノ、オランダ代表はロッベン、スペイン代表はペドロ、ブラジル代表ではロビーニョやネイマール、オスカルなどだ。
当然と言えば当然なのだが、どの選手もビッグクラブでレギュラーもしくはエースストライカーとして活躍している選手ばかりだ。ポジション的にも前線の選手が多く、点取屋としての意味合いを含む背番号であることは間違いなさそうだ。

ビッグクラブで11番をつける選手

それではビッグクラブで背番号11番をつける選手に注目してみよう。まずはバルセロナだが、11番はネイマールだ。ブラジルでは文句なしの10番なのだが、メッシがいるために11番をつけている。レアル・マドリードの11番はウェールズ代表のギャラス・ベイルだ。ヨーロッパでは知らない人がいない程のウインガーに成長し、レアルで欠かせない選手の一人だ。
香川真司が所属するドルトムントの11番はマルコ・ロイス。今大注目のドイツ代表、快足サイドアタッカーだ。他のクラブチームでも快足を武器とする選手が背負うことが多いのがこの11番だ。

11番に多いポジションと役割

海外のサッカー選手で11番をつけている選手に多いのはドリブルが上手くスピードのある、ウインガーやサイドアタッカーが多いだ。もちろん、イタリアのようなセンターFWタイプで11番をつけていたり、ブラジルのように本当は10番だが、空いていないから11番をつけていると言った例もある。
しかし共通して言えるのは点取屋であることだ。ドリブラーが多いことからもわかるが、9番や10番に負けないくらい派手なプレーを好む選手がつけているイメージもある。それが魅せるプレーヤーの背番号11番だ。

マンチェスターUの伝説「ライアン・ギグス」

ごく最近までマンチェスターUの11番と言えばライアン・ギグスだった。デビューから引退まで20年以上もマンUの背番号11を背負い続けた。ついたあだ名は鉄人。ギグスのマンUに残した功績を考えれば、永久欠番にしても誰からも文句は出なさそうではあるのだが、優れた選手が多く輩出されるマンUにはふさわしくないとして、本人が反対したようだ。
ギグスらしい素敵なエピソードなのだが、今後、マンUの11番は10番を背負うよりも重たいのではないだろうか。

まとめ

特に現代はポジションで背番号を割り振るのではなく、選手の意向が優先されている。したがって番号自体に特に意味がない場合がほとんどなのだが、日本の三浦知良、マンUのライアン・ギグスのような伝説的な選手が長らくつけた番号には、は数字以上の重みが出てくるのだ。