日本が誇る背番号11番
Jリーグ創世記から現在に至るまで日本サッカー界を代表する選手と言っても過言ではない“キング”こと三浦知良。「日本の11番は?」と聞かれると、三浦の名前が真っ先に出るのではないだろうか。
三浦が日本代表から退いた後、呂比須ワグナーや鈴木隆行、巻誠一郎などエースと呼ぶにふさわしい選手が11番を背負ってきた。だが、やはり日本の11番は三浦のイメージが強い。それほど三浦が日本サッカーにもたらした功績は大きく、11番の意味は特別なのかもしれない。
Jリーグ創世記から現在に至るまで日本サッカー界を代表する選手と言っても過言ではない“キング”こと三浦知良。「日本の11番は?」と聞かれると、三浦の名前が真っ先に出るのではないだろうか。
三浦が日本代表から退いた後、呂比須ワグナーや鈴木隆行、巻誠一郎などエースと呼ぶにふさわしい選手が11番を背負ってきた。だが、やはり日本の11番は三浦のイメージが強い。それほど三浦が日本サッカーにもたらした功績は大きく、11番の意味は特別なのかもしれない。
背番号11番と言えば、イタリア代表ではディ・ナターレやジラルディーノ、オランダ代表はロッベン、スペイン代表はペドロ、ブラジル代表ではロビーニョやネイマール、オスカルなど、どの選手もビッグクラブでレギュラーもしくはエースストライカーとして活躍している選手ばかりだ。
ポジション的にも前線の選手が多く、“点取り屋”の役割も担う背番号であることは間違いなさそうだ。
それではビッグクラブで背番号11番をつける選手に注目してみよう。
バルセロナの11番はネイマールだ。ブラジルでは文句なしの10番なのだが、メッシがいるために11番をつけている。レアル・マドリードの11番はウェールズ代表のギャレス・ベイルだ。ヨーロッパでは知らない人がいない程のウインガーに成長し、レアルで欠かせない選手の一人だ。
香川真司が所属するドルトムントの11番はマルコ・ロイス。今大注目のドイツ代表、快足サイドアタッカーだ。他のクラブチームでも快足を武器とする選手が背負うことが多いのがこの11番だ。
海外の11番には、ドリブルが上手くスピードがあるウインガーやサイドアタッカーが多い。また例外として、イタリアのようにセンターFWタイプが11番をつけていたり、背番号に空きがないなどの理由で11番をつけている場合もある。
ドリブラーが多いこともあり、9番や10番に負けないくらい派手なプレーを好む選手がつけているイメージもある。つまり、魅せるプレーヤーの背番号とも言える。
ごく最近までマンチェスターUの11番と言えば、ライアン・ギグスだった。デビューから引退まで20年以上もマンUで背番号11を背負い続け、ついたあだ名は鉄人。
ギグスがマンUに残した功績を考えれば永久欠番にしても問題はなさそうだが、「優れた選手が多く輩出されるマンUにはふさわしくない」と本人が反対したようだ。ギグスらしい素敵なエピソードだ。
ポジションで背番号を割り振るのではなく、選手の意向が優先されている現在では番号自体に意味がない場合がほとんどだ。だが、三浦知良やライアン・ギグスのような選手が長期に渡り背負った番号は意味を持ち、重みが増すだろう。