関東大学リーグ4連覇達成 「専修大学」
まず紹介するのは専修大学サッカー部だ。専修大学といえば、やはりなんといっても関東大学サッカーリーグ4連覇だろう。2011年~14年の間、4シーズン連続で優勝を果たし、当時の世代は「優勝以外を知らない世代」と呼ばれるほどの圧倒的な成績を収めたのである。
この世代は大学ナンバー1フォワードといわれた仲川輝人選手(現・町田ゼルビア)や、彼と日本代表にも選ばれた右SBの北爪健吾選手(現・ジェフユナイテッド千葉)を中心に、スター選手がたくさんそろっていた。現役選手はもちろんだが、彼らOBの活躍にも期待していきたいところだ。
スピード優勝なるか 「桐蔭横浜大学」
続いて紹介するのは桐蔭横浜大学。1998年創部の非常に若いチームながら、関東大学サッカーリーグでは1部に所属する強豪大学だ。この関東大学サッカーリーグに所属するには、まず神奈川大学リーグの1部で優勝し、さらにその後の関東大学サッカー大会(入れ替え戦のようなもの)を勝ち抜く必要がある。
しかし、桐蔭横浜大学は1年目の1998年から神奈川大学リーグ2部で優勝して1部昇格を果たすと、2000年には1部での優勝も果たし、たった2年で入れ替え戦への挑戦権を手に入れた。その際はまだ関東大学リーグへの昇格はできなかったのだが、2006年に3度目の挑戦でリーグ昇格を達成。わずか8年でここまで駆け上がってきた。
そしてその6年後の2012年には2部で準優勝を果たし、1部へ昇格。以降1部をキープし続けている。となると、次に狙うはもちろん優勝になる。創部19年でのスピード優勝達成となるのだろうか。
地元密着型のサッカー部 「神奈川大学」
続いては神奈川大学サッカー部を紹介する。こちらは1929年創部の、県内屈指の伝統校だ。2004年に神奈川大学サッカーリーグから関東大学サッカーリーグへと昇格すると、その後はずっとこのリーグをキープしている。
神奈川大学の持ち味といえば、守備からチャンスを作っていくサッカーだ。持ち前の堅守で相手の攻めをしのぎ、カウンターですばやく反撃をするというサッカーを武器としている。実際に2016年のリーグ戦では22試合で20失点のみ。自分たちのサッカーが十分にできている証拠だ。
また、横浜FCと合同で「親子サッカークリニック」を開催したり、定期的に地元の住民の方と一緒に駅周辺のゴミ拾いをしたりなど、地域貢献活動にも力を入れている。地元の人にも愛される地域密着型のサッカー部ということだ。
影響力は神奈川にとどまらず 「東海大学」
続いては東海大学を紹介しよう。東京オリンピックが開催された1964年創部の名門校で、関東大学リーグで1度、インカレと総理大臣杯で2度ずつの優勝を誇り、実績でも神奈川屈指のものを持っている。OBを見てもJリーガーを多数輩出しており、その影響力は神奈川だけにとどまらない。
そんな東海大学は「責任」をテーマとして、日々練習している。サッカーを通じて人間としても成長するため、自らの役割を理解し、積極的な行動を心がけているそうだ。誰かがやるではなく「自分がやる」。自分の役割を理解しているからこそ、誰かから指示される前に動くことができるようになるという。
今は関東大学リーグの2部に甘んじているが、東海大学のサッカーを貫き通し、目指すは1部での優勝、そして日本一だ。
監督も大学も面倒見がいいサッカー部 「産業能率大学」
最後に紹介するのは産業能率大学サッカー部だ。2014年に初めて関東大学リーグへと昇格を果たし、15年シーズンも残留するなど、最近力をつけつつあるチームといえる。
この大学では加藤望氏が監督を務めている。現役時代は柏レイソルのMFとして活躍し、一時期は日本代表候補にも名前が挙がっていたほどの人物で、人間性も素晴らしく、当時の同期には「サッカー選手の鏡」と言われていたほど。
産業能率大学ではそんな加藤監督のもと、サッカーを通じて社会で活躍できる人物の育成に力を注いでいる。また、学校自体も非常に面倒見がよく、サッカー部員の就職率もかなりのもの。1人1人にたいしてきちんと向き合って指導してくれている証拠だろう。
まとめ
全国的に有名な大学、地元密着型の大学、選手たちのその後までサポートしてくれる大学、いろいろな大学を紹介してみた。
ただサッカーが強いだけでなく、このような個性的な特徴があるという点が非常に面白い。
神奈川県の大学も要チェックだ。