体をケアすることの意味
サッカーをはじめとするスポーツ選手にとって、体は生命線と言えるほど重要なものです。そのため、体のケアをすることは試合で活躍し、怪我なくプレーを続けていく上では欠かせません。豪快なシュート、ビッグセーブ、華麗なトラップや相手を抜き去るドリブルなど、プレーのすべては体がしっかりと動くからこそできるものです。
体のケアは地味で、継続して行うのは面倒だと思っている選手もいるかもしれません。しかし、サッカーの用具を大切にするのと同じように、体を大切にすることが良いサッカー選手への道と言っても過言ではありません。
試合前には入念なウォーミングアップを
体が十分に動く状態を作っておかないと、試合で力を発揮することはできません。そこで試合前に行うのがウォーミングアップです。
ウォーミングアップとは、「ウォーミング(warming)」という言葉が入っているように、体を温めるための運動です。この体を温めるということが、ウォーミングアップにおいては最も重要なことです。体を温かくすることで、筋肉の温度も上がります。筋肉の温度が上がることで、筋肉に柔軟性が生まれ、体を動かしやすくなるというわけです。
では、体を温めるにはどのような運動があるのでしょうか?
どのようなウォーミングアップをするべきか
ただ体を温めると言っても、いきなり激しい運動で温めることは怪我につながりかねません。サッカーにたとえると、いきなりシュート練習やロングキックを蹴るようなことはおすすめできません。
基本的なウォーミングアップのメニューとしては、ランニング、ストレッチなどが挙げられます。ランニングは、全力で走るのではなく、ゆっくりと始めて軽く息が上がるぐらいをめどに行いましょう。
ストレッチは、大きく分けて2つの種類があります。1つは静的ストレッチです。これは筋肉を伸ばして静止することで筋肉をほぐし、可動域を広げるためのストレッチです。たとえばアキレス腱を伸ばすのは静的ストレッチになります。もう1つは動的ストレッチです。その名の通り、動きながら行うストレッチで、サッカーではブラジル体操などが代表的です。
これらのストレッチを入念に行った後、ボールを使ったメニューへと移行していきましょう。
次の試合はもうすでに始まっている?
入念なウォーミングアップによって試合で大活躍したあなたは、当然次の試合でも活躍したいと思いますよね?そのために、試合後の体のケアもしっかりと行いましょう。練習や試合後の体のケアはクールダウンと呼ばれ、体を温めるウォーミングアップに対して、熱くなった体を落ち着かせるためのケアとなります。
運動をすると何らかの負荷が体にかかるものです。試合のように激しいプレーを長い時間続ければなおさらです。運動後の疲れや運動による負荷を取り除くことは大切なことであり、これを怠ると怪我につながりかねません。これらを軽減するためにもクールダウンを行うのです。
クーリングダウンのメニュー
クーリングダウンを行う上で大切なのは、疲労を残さないために行うということです。そのため、全力で走ったり、息があがるまで体を動かす必要はありません。火照った筋肉を冷やし、あがった息を整えるメニューが必要になります。
具体的には、ウォーミングアップでも行いましたが、ゆっくり一定のスピードでのランニングを行います。ランニングによって息を整えましょう。
サッカーは足を使うスポーツなので、足のケアは特に重要です。足の付け根、太ももの前面、後面、ふくらはぎなどはしっかりと伸ばしておきましょう。
試合後に動く方が疲れるのではないか?と思う人もいるかもしれませんが、低強度の運動を行った方が疲労回復に効果があることが実証されています。積極的にクールダウンを行ってください。
まとめ
試合で良いパフォーマンスをするためにも、怪我を防止するためにも、試合の前後で入念な体のケアを行うことは非常に重要です。
ゴールを決めることだけがサッカーではありません。
試合の日にベストなコンディションに持ってこられるように、自分の体を大切にしましょう。