千葉県屈指の強豪校 「順天堂大学」
まず紹介するのは順天堂大学。1957年に創設され、約60年の歴史を誇っている。80年代の実績が素晴らしく、1983年は総理大臣杯で初優勝、さらに89・90年には同大会で2連覇も果たす。また1987年~89年には全日本大学サッカー選手権大会(いわゆるインカレ)で3連覇を果たすなど、無敵を誇っていた時期もあったのだ。
現在でも強豪校の1つとして知られ、千葉県の大学では唯一、関東大学サッカーリーグに所属している。2016年には総理大臣杯で準優勝を果たすなど、大舞台での勝負強さも健在だ。
あのなでしこジャパンの練習パートナー「明海大学」
2校目は明海大学。千葉県内では屈指の成績を誇り、2007年~11年に千葉県大学サッカーリーグで5連覇、さらに2013~14年にも2連覇を達成。そして念願の関東大学サッカーリーグ昇格へ向けて、日々努力を重ねている。
また、明海大学といえば、なでしこジャパンの練習相手にも選ばれた大学でもある。2012年のロンドンオリンピックや、2015年のワールドカップの際、現地入りする直前の実戦練習のパートナーに明海大学が選ばれたのです。
大々的に報道されていたわけではありませんが、なでしこジャパンがメダルを獲得できたのも、彼らの協力が少なからず影響していることだろう。彼女たちを陰ながら支えていた縁の下の力持ち的存在でもある。
選手だけでなくトレーナーや審判も育成「国際武道大学」
続いては国際武道大学。名前の通りサッカーをはじめとして、あらゆるスポーツに力を入れている大学だ。2003年、05~08年には関東大学サッカーリーグの2部に所属するなど、実績方面でも素晴らしいのだが、さらにユニークなのはトレーナーや審判を目指す学生の育成にも力を入れているということだ。
たとえばトレーナーを目指す学生のために、サッカー部の部活動だけでなく、大学の講義でも専門的な指導を行っている。実際にJ2やJ3のチームにトレーナーとして所属している卒業生も少なくない。
審判を目指す学生に対しても同様に、普段の練習から審判として参加してもらったり、時には実際の公式戦で審判を務めてもらうなど、学生のうちからたくさんの経験を積めるようなシステムができあがっているのだ。サッカー好きなら注目しておきたい大学だろう。
千葉県内の成長株「城西国際大学」
4校目は城西国際大学。以前は千葉県大学サッカーリーグの1部と2部を行ったり来たりしていたのだが、2011年に小山哲司監督が就任して以降、急激に力をつけてきた。
特に2012年は2部で全勝優勝を飾ると、それ以降はずっと1部の上位を安定してキープしている。その強さの秘密はスカウティング。時には監督自らが地方まで出向き、直接スカウト活動を行うほどに力を入れた。
もちろん、在校生に対しても基礎練習から徹底的に叩き直し、パスをつなぎながら相手を切り崩すサッカーを叩きこむ。そうして力をつけていった在校生と、スカウトしてきた新戦力が見事にマッチし、一気に強豪校に名を連ねるようになった。次なる目標である1部優勝、そして関東大学サッカーリーグ昇格を虎視眈々と狙う。
奮闘する国立大学「千葉大学」
最後に紹介する千葉大学は、今回の中では唯一の国立大学となる。しかし、国立大学といっても侮ることなかれ、千葉県大学サッカーリーグでは常に1部をキープしており(2015年シーズンは2部に降格してしまいましたが、1シーズンでまた1部に戻ってきました)、県内でも上位の強豪校として知られている。
日々の練習から自主性を重んじており、メニューや練習試合の日程もすべて選手たちが決めているそうだ。部員も40人と少なく、確保できる練習時間も選手によってバラバラだが、それを工夫によって補っていくのが千葉大学流の戦い方なのだろう。
まとめ
各大学ごとに特色が見えて非常に面白い。
特に国際武道大学は、選手だけでなくトレーナーや審判の育成にも力を入れているので、そのような進路を考えている人にとっては、大きな選択肢になるのではないだろうか。