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サッカーにおけるFWの役割とは?

2016 7/24 17:12
サッカー、獲物
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サッカーにおいては、得点をバンバンと決められるFWの選手は注目と人気を文句なしに集める。それと同時に移籍市場での価値もうなぎ登りに高くなる。しかし、FWの役割は「得点することだけが全て」なのだろうか?今回はFWの役割について考察していきたいと思う。

FWは得点だけが全てじゃない?

冒頭でお話した通り、FWの選手とはまず一番に得点能力の高さを評価される。逆に得点できないと「あの選手は点取れないからダメだよな」と酷評されがちだ。しかし、FWの役割は点を取るだけでなく「味方が点を取るための手助け」も役割の一つだ。ゴール前で足元にボールをとどめておけるポストプレーの技術、強いフィジカルを活かしたハイボールの奪取からの味方への華麗なラストパス。これらもFWの役割なのだ。次項より詳しく紹介していきたいと思う。

高身長なだけで味方のチャンスを呼ぶ

高身長なのにも関わらず、コーナーキックからのヘディングシュートを決められないFWもかなりの割合で批判される。しかし、コーナーキックを蹴る瞬間から、得点を決めるまでの一連の流れをよく見てみよう。高身長のFWが相手選手を多く引き付けてはいないだろうか?それも大柄なDF陣を。相手選手は高身長のFWに対し「この選手だったらヘディングされそうだ、警戒しなきゃ」と思われるため、ついつい守りに集中させがちだ。その分他の味方選手たちにスペースや競り合い面での余裕が生まれるのだ。 つまり確かに、ただそこにいるだけでも脅威となるFWもいるのだ。

走ることで守備を崩す

時にFWは走り続けるだけでも活躍することができる。身近な日本人選手で言うならば、岡崎選手がこれに一番該当するのではないだろうか。相手のオフサイドラインギリギリを走り続けることで、相手DFからすれば「いつ裏に抜けられるかわからないぞ」といった緊張が生まれる。この緊張を試合を通してかけ続けることができれば、疲れから相手DFに綻びやプレーに粗さが生じてくる。そこに別のFWの選手なりMFが攻め込むことができれば、得点のチャンスは一気に大きくなるんだ。

強面であることもアドバンテージ?

これはおかしな話かもしれないが、強面であることもFWとして活躍できる要素の一つになる。相手選手に「いかにもこの選手決めそうだ」、「怒らせると怖い」、「身体がデカすぎる」など、これらは一見ささいなことに見えて、結構相手の心理面にダメージを与えられるそうだ。その分上の項と同様に、守備に揺らぎが怒る。強面のFWで言えばイングランドプレミアリーグ、チェルシー所属のジエゴ・コスタ選手なんかはこの部類にピッタリと当てはまる。彼の場合は得点力もあるのだが、その強面を活かした相手への圧もかなりのものだ。

まとめ

FWは得点を決めるだけが役割ではない。時に味方の攻撃を引き出し、時にそこにいるだけで相手選手に圧をかけることも、味方の勝利に繋がるワンプレーとなる。観戦の際はそんなFWの裏の役割も意識しながら観てみると、もっと面白くなるのではないだろうか。

以上「サッカーにおけるFWの役割とは?」だった。