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現役選手にもおすすめ!サッカー漫画を紹介

2016 12/16 11:07
サッカーⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

現在プロとして活躍する選手の中には、サッカー漫画に影響を受けたと語る選手もいます。 プロのサッカー選手でも漫画に影響を受けているということで、今回はサッカー漫画の中でも現役選手におすすめの作品を紹介したいと思います。

「フットボールネーション」

「フットボールネーション」は、2009年から「ビッグコミックスペリオール」で連載されています。
この漫画をおすすめしたい理由は、着眼点の面白さにあります。これまでのサッカー漫画は、華麗なドリブルや豪快なシュートなどを押し出すことが多かったのですが、「フットボールネーション」は"筋肉"を前面に押し出しています。
作中に登場する東京クルセイドというチームは、選手を募集する際に「脚の綺麗な選手求む」という広告を出しているのですが、これは優れた筋肉を持った選手を求めているということを意味します。日本のサッカーの弱さを筋肉の中でもインナーマッスルの弱さにつなげて考えているのが東京クルセイドなのです。
サッカー選手はドリブルやジャンプ、体を相手に当てるときなど、さまざまな場面でボディバランスが求められ、インナーマッスルはそれを支えるという意味で非常に重要です。「フットボールネーション」は自身の筋トレや筋肉のことを見直す機会になるかもしれません。

「GIANT KILLING(ジャイアントキリング)」

「GIANT KILLING」は2007年から「モーニング」で連載されている漫画で、2016年10月時点で42巻まで出ているほか、過去にはアニメ化もしていて、ご存知の方も多いかもしれません。
かつてETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)の選手として活躍したものの海外移籍後に怪我で選手を引退し、消息不明になっていた達海猛がETUの監督となり、リーグ優勝を目指してGIANT KILLING(番狂わせ)を起こしていくというストーリーです。
この漫画をおすすめする理由は、クラブの姿が描かれている点にあります。選手中心に描かれる従来の漫画と異なり、選手、監督、フロント、サポーター、さらにはチームのホームタウンと、プロクラブを取り巻くさまざまな要素が描かれています。
プロを目指す現役選手は、サッカー選手にとってはプレー以外の要素も重要になってくるということがわかるのではないでしょうか。

「ホイッスル」

「ホイッスル」は1998年から2002年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、コミックスは全24巻になります。
中学校のサッカーが舞台となっているこの作品には、サッカーが大好きで努力を惜しまない主人公・風祭将がサッカー選手として成長していく様子が描かれています。
この作品のおすすめ理由は、風祭がとにかく努力に次ぐ努力を重ねているということです。名門中学のサッカー部では3軍でほとんどサッカーができず、サッカーがしたい一心で転校。当初はチームメイトから信頼されなかったものの、練習を重ねて信頼を得ると、その後選抜チームに選ばれ、選手として成長していくというストーリーです。
身長が低く、運動能力も高くはない風祭は、常に壁にぶつかっている状態ですが、必ずその壁を突破するために練習を重ねます。この風祭のあきらめない姿勢は、現役選手を勇気付けてくれるもので、サッカーに対するモチベーションを高めてくれるものではないでしょうか。

「マネーフットボール」

「マネーフットボール」は2015年から「週刊漫画TIMES」で連載がスタートし、コミックスは2016年10月現在で6巻まで出ています。
この漫画では、サッカーのデータ分析がたびたび出てきます。第1話は主人公の梶本洋平がレンタル移籍先の愛媛イーカッスルから浦和レッドスターに復帰を希望するものの、データを提示され、まだ浦和のレベルに達していないことから愛媛に残ることになるという場面から始まります。
近年のサッカーでは、プロのみならずアマチュアにおいても、試合の分析が盛んに行われています。選手にとっても、何も考えずにプレーするのではなく、データの意味を理解した上でプレーすることが求められます。データを扱っているという点において、「マネーフットボール」は現代のサッカー選手に読んでいただきたい作品の1つです。

漫画を活かして頭のトレーニング

現役の選手が関心を持つのは、自分が良いプレーをすることや上手くなることだと思います。そのため、やはり試合や普段の練習は選手にとって非常に重要なものになります。
一方で、先ほども触れましたが、現代のサッカーでは、データを扱うなど頭を使ったプレーが求められます。そこで一役買うのが漫画です。漫画は実際のサッカーからかけ離れた部分もありますが、普段選手がプレーをしているだけではわからない部分を教えてくれるものでもあります。
トレーニングの合間や休みの日などに、漫画を通してサッカー偏差値を高めるというのもいいのではないでしょうか?

まとめ

ここまでサッカーの現役選手におすすめのサッカー漫画を紹介してきました。 たかが漫画、されど漫画ということで、自身のプレーに活かせる部分もあるはずです。 ぜひ息抜きがてら漫画でサッカーの練習をしてみてください。