【サッカー・ボレーシュート上達のコツ 1】空間認識能力の向上
浮いたボールをシュートするボレーシュートは、どのタイミングで足を上げて、ボールを捉えて振り抜くのかで、シュートの良し悪しが決まると言っても過言ではありません。いつ足を上げて、いつ振り抜くかを決めるのが、選手個々の「空間認識能力」です。足を早く上げすぎると空振ってしまい、遅すぎても足の甲で捉えて蹴ることは難しくなってしまいます。タイミングを合わせる能力の向上が、ボレーシュートが上達することのカギになります。
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全国のサッカーファンの方へ。 本稿では「ボレーシュート」にスポットを当てたいと思います。 どうやればボレーシュートは上手になるのか、上達のコツを5つ紹介します。
浮いたボールをシュートするボレーシュートは、どのタイミングで足を上げて、ボールを捉えて振り抜くのかで、シュートの良し悪しが決まると言っても過言ではありません。いつ足を上げて、いつ振り抜くかを決めるのが、選手個々の「空間認識能力」です。足を早く上げすぎると空振ってしまい、遅すぎても足の甲で捉えて蹴ることは難しくなってしまいます。タイミングを合わせる能力の向上が、ボレーシュートが上達することのカギになります。
タイミングを図ることができたとしても、体がきちんと動かなければ良いシュートを打つことはできません。打点の高いボレーシュートは、コントロールした後、大きく足を振り上げてボールを叩くことが必要です。足を振り上げてボールをきちんと叩くうえで、股関節を柔らかくしておくと力がきちんと伝わるようになります。ボレーシュート上達のためには、日々のストレッチを怠らずに、股関節の柔軟性を鍛える事がとても重要です。
ボールを強く蹴るには、足の甲でボールを捉えるのが最適とされています。しかし、ボレーシュートの場合、足を上げた際にきちんとミートさせるのはなかなか難しいものです。ゴールから遠い距離であれば足の甲、ゴール前であれば足のインサイドもしくはアウトサイドでも十分。軸足はしっかりゴールの方に向け、蹴り足も面で当てられるようにボールの軌道を見ながらしっかりボールに当てることができればボレーシュートの精度は大きく上がります。
自分の思い通りにシュートを放つためには、相手のマークを外す必要があります。ボールをトラップする前の予備動作です。クロスボールが入ってくる直前に、前に行くと見せかけてバックステップを踏んで後ろへ、ゴール前に飛び込んでいくと1歩踏み出したところで急ストップをかけて斜め後ろへ、など、自分自身がシュートを打つためにフリーになる必要があります。マークについている相手選手との「駆け引き」を制して、より自由にシュートを打てる環境を確保することを狙うべきです。
トラップした後、足を振り上げて綺麗にボールを叩くボレーシュートが打てないことはよくあります。ディフェンスを背負っている場合やトラップが乱れた場合など、思い通りにフリーで打てるシュートはほぼありません。トラップしたあとにボールがある場所に足を持っていく必要があります。体を思い切りひねったり、ボールが遠くにある場合は逆に足を思い切り伸ばしたり、ディフェンスの執拗(しつよう)なマークをはがしつつ、ボールを捉えることが大切です。
また、マークを受けたとしても、必ず腕を使い妨害することが大切。相手から一番遠いところにボールを持ち、少しでも自由なシュート環境を作りましょう。
条件が整わないとなかなか打てないボレーシュート。しかし、決まれば味方にも敵にも与えるインパクトが抜群のすばらしいゴールになるはず。本稿で紹介したコツを参考にして、トレーニングに取り組んでみてください。