「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

サッカー選手・トラップが上達するコツを紹介!

2016 11/10 10:16
サッカー
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by makieni/Shutterstock.com

全国のサッカーファンの方へ。動いているボールを止める技術である「トラップ」にスポットを当てたいと思います。どうやればトラップは上手になるのか、上達のコツを5つ紹介します。

【サッカー・トラップ上達するコツ1】ボールフィーリングの向上

「止めて蹴る」とはサッカー選手のピッチ上における動作で、もっともシンプルなものです。そこにドリブルやフェイントを挟んだり、ポジションチェンジを繰り返したりこそしますが、どの選手も「止めて蹴る」の連続でゴールを目指すはず。やはりボールタッチをしっかりできるようになることは何より大切です。足首がグニャッとなったままでトラップしても、ボールの勢いをきちんと殺すことはできません。
どうやったらボールが綺麗に止まって次のプレーに移行しやすいか、どれぐらいの強度でトラップすればいいのか、自分とボールの間に働く力の感覚をはっきりと認識する必要があります。

【サッカー・トラップ上達するコツ2】空間認識能力の向上

浮き球のパスが飛んできたとして、きれいに自分でボール保持できる範囲にコントロールするためには、どのタイミングでジャンプして、どのタイミングで足をあげればいいのかを認識する必要があります。タイミングを把握する能力を「空間認識能力」といいます。
小学生年代で育ってくる「コーディネーション能力」の一つで、7~15歳の間に成長していく能力です。特に13歳以上で大きく伸びてくるものなので、小学生のうちにはトラップできずに空振り→後逸してしまうことはよくあります。タイミングを合わせる能力そのものが発展途中にあるためで、決して「下手くそ」などではありません。そのうちある程度は伸びてくるものですからご安心ください。

【サッカー・トラップ上達するコツ3】つねに対人での練習に

試合中に、完全フリーでボールをトラップできるケースはごく稀です。つねに相手から一定のプレッシャーを受ける形になります。上手なトラップを身につけるには、日頃からマークがついた状態のより実戦的なトレーニングに取り組むことが不可欠です。プレッシャーを受けずに練習したとしても、試合ではボールを奪いたい敵がプレッシャーをがけてくるわけです。
さらに言えば、必ず正面から質のいいパスがくるわけではなく、自分の右からボテボテのバウンドしたパスもやってくるわけです。敵が奪いにくる位置、プレッシャーの強度、味方のパスの質、あらゆる状況を想定してトレーニングを組むことが大切です。

【サッカー・トラップ上達するコツ4】相手のマークを外す動きを入れる

フリーでボールに触れることはないと書きましたが、パスの受け手は「フリーでボールをもらう努力」をしなければなりません。
完全フリーにはできなくても、相手からプレッシャーを受けるまでの時間がコンマ何秒遅れればいいわけです。パスの受け手を潰そうとする相手を、ボールをもらう前の予備動作でかく乱することで、コンマ何秒かの余裕ができます。前に行くと見せかけて後ろへ、右に行くと見せかけて左、止まっているかと思ったら急加速…など、ボールのない状態でのフェイントを入れるのです。
そうやって作り上げたわずかな余裕をうまく使えば、次のプレーが正確に実行できる可能性は大きく上がります。

【サッカー・トラップ上達するコツ5】次を意識したファーストタッチ

サッカーは「止めて蹴る」という動作の連続だと書きましたが、トラップして、次にどうするかを考えていては、相当のことがない限りボールを取られてしまいます。敵は隙をついてボールを奪いにくるのであり、決して余裕を与えてはくれません。より早く次のプレーに移ることが、ボールを失わないコツになります。
パスの受け手になる選手は、パスをもらう前に周囲を見渡し、次はどのプレーが最善かを瞬時に判断することが大切。例えばサイドでボールを受け、ゴール前にクロスボールを上げるのが最善だとします。この場合、パスが出る→トラップ→考える→クロスという流れよりも、パスが出る→最高の選択肢を見極める→クロスを上げやすい部位と方向にトラップ→クロスボールのという流れになることが大切です。
時短のトリックを使うことで、次の展開への余裕が出てきます。

まとめ

トラップは「止めて蹴る」というシンプルな動作の一部です。基礎はある程度しっかりしたものを身につけなければなりません。プレッシャーを受けてもどうにか対応できる姿勢も必要です。しかし次のプレーを意識したトラップをするだけで、余裕を持ってプレーできるようになります。オススメした5項目、ぜひ参考にしてみてください。