見ていて楽しいゴールキーパー!イギータ
個性的なゴールキーパーといえば、まずはコロンビアのイギータを思い浮かべる。独特なアフロヘアとスポーツ選手らしからぬ多少だらしなさを感じさせる体型が、古き良きサッカーを思わせる。このイギータの特徴は、何と言ってもペナルティエリア外に飛び出してのプレイだ。
ソレが仇となって失点するケースもあったが、多くのピンチの芽を積んでいたのは事実だ。また、1995年にサッカーの聖地ウェンブリースタジアムで行われたイングランド戦で見せたスコーピオンキックは伝説中の伝説だ。
イタリアに現れた天才!ブッフォン
セリエAが世界最高リーグであった1990年代後半にパルマで17歳でデビューしたのがブッフォンだ。当時の正キーパーであったブッチが急遽負傷により巡ってきたチャンスをしっかり活かして、その後はパルマだけでなくイタリアの正キーパーの座を獲得する。
派手さは無いものの、圧倒的な勝負強さで多くのピンチを防いできて、古き良きカテナチオを再現する選手として、今でもイタリア代表のゴールを守り続けている。イタリア国家を恥ずかしげもなく大声で歌う姿には感銘を覚える。
現代サッカーのキーパー像を作り上げた!ファン・デル・サール
永らくマンチェスター・ユナイテッドのゴールマウスを守りつづけた選手として、ファン・デル・サールが有名だ。1990年代中盤に圧倒的な強さを誇っていたアヤックス・アムステルダムでは、まるでフィールドプレイヤーかのようなテクニックと守備範囲の広さで、11人目のフィールドプレイヤーとも言える存在だった。それもこれも、ユース時代はフォワードとして活躍しており、足元の技術が高いのは言うまでもない。
キーパーとしての基礎技術が高い点も好評化されている所以だ。
フリーキックも蹴ることができる!西川周作
ファン・デル・サールが作った流れに乗った選手として、日本人では西川周作が挙げられる。ディフェンスは何の躊躇もなくバックパスが出せるのも、西川の足元の技術が高いからに他ならない。最近は見ることができないが、フリーキックで良いシュートを打てることでも有名だ。
足元の技術だけでなく、視野の広い選手でもある。後方からの組み立てがドンドンと重要になる中で、間違いなくハリルホジッチ率いる日本代表でも活躍できる選手だ。
ハンドボールの要素を取り入れ!ノイアー
現時点でブッフォンと世界最高キーパーの座を争っている選手がノイアーだ。至近距離のシュートでも軽々とセーブするのは、簡単そうで非常に難しい。それを実現できる理由として、体の使い方の上手さがある。
ノイアーはハンドボールのキーパーの動きを参考にして、体を大きく広げて相手に近づく。これにより、シュートコースを狭めることができ、シュートを打たれても体のどこかにあたって弾くことができる。もちろん、ノイアーは抜群の反射神経を持っているがために、このような神がかったプレイができるのだ。
まとめ
ゴールキーパーの役割が増える中で、どの選手もそこそこ足元の技術が高い。個性的なゴールキーパーは年々減っている印象だが、ノイアーのように新たなキーパー像を作り上げる選手も出てきている。今後も注目したい。