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ソチ五輪スノーボード銀メダリスト・平野歩夢の功績

2016 12/2 01:42
スノーボード
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Ⓒゲッティイメージズ

スノーボードは1998年にオリンピックの公式種目に認定されて以来、ゲレンデではスノーボーダーが半数以上を占めるほど大流行している。最近では世界的な大会で日本人選手の活躍が目立つようになった。そんなスノーボード界のスーパーヒーロー平野歩夢の功績を紹介する。

平野歩夢の生い立ち

平野歩夢は新潟県村上市出身で現在、開志国際高等学校アスリートコース在学中の17歳。4歳の時に3歳上の兄に影響されてスケートボードを始めた。その半年後には兄と一緒にスノーボードを始め、山形県のスキー場で練習に明け暮れる毎日を過ごした。

そして、小学4年生の時に有名スノーボードメーカーのバートンとスポンサー契約。その後多くのコンテストに参加し、2011、12年には、全米オープンのジュニアジャムで優勝している。

金メダルを獲得した大会

12歳の時に出場したUSジュニアオープンで初の金メダルを獲得し、その滑りは世界に衝撃を与えた。続いて2012年のUSジュニアオープンでは、最高得点を出して優勝。ほかにも2012年ハイファイブス、2013年ヨーロピアンオープン、2013-2014 年ワールドカップカルドーナ大会でも金メダルを獲得している。

相手がオリンピックメダリストや現役ナショナルチームであっても力を出し切る平野は日本の誇りだ。

2014年ソチオリンピックでの活躍

2014年2月11日の決戦では1回目が90.75点、2回目が1回目を上回る93.50点をマークし、堂々の銀メダルを獲得した。銅メダルを獲得した平岡卓とともに、日本人で初めてのスノーボード競技でのメダル獲得となった。

平野の15歳74日でのメダル獲得は、冬季五輪における日本人最年少記録。スノーボードにおける最年少のオリンピックメダリストとしてギネス世界記録にも認定されている。

業界に与えた影響

スノーボードにおける最年少のオリンピック・メダリストとしてギネス世界記録に認定されている平野。公式記録名称はYoungest Olympic snowboard medallistで、ソチ五輪開催中の2014年2月11日に15歳と74日で達成した。

この影響で平野歩夢に憧れてハーフパイプを始める子供が増加。スノーボードを始める人もさらに増え、近年のスキー場ではスノーボーダーの割合が多くなっている。

平野歩夢の素顔

最年少オリンピックメダリストとしてギネス世界記録に認定されるほどの有能な選手だが、まだまだあどけなさが残る17歳。頻繁に世界を行き来することは、高校生の平野にとって肉体的にも精神的にもハードな面があるようだ。

好きな音楽はジャパニーズレゲエ、好きな食べ物はつぶ貝、今欲しいものはパソコンだそうだ。趣味はなんとスケボーだとか。昼間は雪上でのトレーニング、夕方からは屋内でスケードボードでの反復練習を繰り返す並外れた努力家だ。

功績をたどると、平野歩夢はまさに“小さな巨人”だということがわかる。生まれ持っての才能もあるが、今の結果は幼少の時から厳しい指導を受けてきた苦労と努力の表れだろう。まだ17歳なのでこれからの活躍が非常に楽しみだ。