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カッコよ過ぎる!フリースタイルスキーとは?

2016 11/19 13:39
スキー
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Photo by Iurii Osadchi/Shutterstock.com

フリースタイルスキーは普通のスキーやスノーボードに飽きてしまった方にオススメの競技。スキーで滑りながらジャンプや宙返りなどの空中演技を行う競技です。モーグル、エアリアル、スキークロス、ハーフパイプ、アクロなど種目も豊富。観戦初心者の方向けにルールや概要を説明します。

華やかでアクロバティックな競技「モーグル」

モーグルは、こぶが連続した急な斜面を滑走しながら、ターンの技術やジャンプや宙返りなどのエア技術を交え、タイムと技術を競う競技です。滑走中に行うエア演技は2回と決められています。モーグルという名前は、ノルウェー語で雪の凸凹(こぶ)という意味です。
モーグルは、ターン、エア、スピードの3つの項目の得点で競い、中でも最も配点が高いのがターンの得点(全体の約50%)です。急斜面のこぶを滑り降りる時に非常に高いターンの技術を必要とされます。

ダイナミックな空中回転を競う競技「エアリアル」

エアリアルとは、空中を意味する言葉です。スキー板を履き、キッカーと呼ばれる人工のジャンプ台を使ってジャンプし、着地するまでの間に宙返りやひねりなどの演技を行い競う競技です。
キッカーは、1回転用の小さなジャンプ台と3回転用の大きなジャンプ台があり、日本では難易度の高い3回転用のキッカーを使って飛べる選手は数少ないです。
ジャンプの技は、大きく分けるとフロントフリップ(前方宙返り)とバックフリップ(後方宙返り)があります。ジャンプ中の捻りは、ハーフツイスト(半回ひねり)~トリプルフルツイスト(3回ひねり)まであり捻りの回数が多い程、難易度が高くなります。
空中の姿勢、着地も採点され、体勢が崩れると減点となります。

選手同士の駆け引きが魅力「スキークロス」

スキークロスは、4~6人の複数の選手が同時にコースを滑走し、コースを指示する為に立てられた旗門やカーブ、ジャンプなどが設けられた約1kmのコースにて順位を競います。
コースを競走するので速く滑る技術が必要となり、複数の選手同士の駆け引きの技術も重要になってきます。選手同士の接触や転倒により、順位の入れ替わりが起こる事もあります。旗門によるコースを外れること、他の選手への故意の妨害は失格対象となります。
スノーボードで行うスノーボードクロスという競技もあります。

驚愕なジャンプと技術が見られる競技「ハーフパイプ」

ハーフパイプとは、雪上を円筒を半分にして横にした形にし、そこで1人の選手が振り子のように左右に滑りながらジャンプ、スピンなどの空中演技を競う競技です。
選手はジャンプを5~7回飛び、ジャンプの高さ、技の難易度で得点を競います。難易度の高い技ほど、ジャンプの高さを出しにくく、転倒の可能性も高くなります。回転数、ジャンプの高さで点数は上がりますが、バランスを崩してしまったり、手を付いてしまうなどをすると減点となってしまいます。
X Gamesという大会が世界最高の舞台とされ、有能な選手がワールドカップなどに出場せず、X Gamesに出場することもあります。
スノーボードのハーフパイプは1998年の長野五輪から正式種目でしたが、スキーは2014年のソチ五輪でようやく正式種目となりました。

幻のスキー競技「アクロ」

アクロは、アメリカで発祥されたフリースタイルスキー競技の一つで踊るように滑り降りることから、以前はバレースキーと呼ばれていました。短めのスキー板を使い、音楽に合わせてスピンや回転などを組み合わせて、踊るように緩斜面を滑降して得点を競う競技です。
演技時間が数十秒で終わるモーグルや数秒で終わるエアリアルと比べると、アクロは2分間と実はとてもハードな競技であることがわかります。
五輪では、公開種目としては行われたものの、ジャッジが偏り過ぎるなどの理由で正式種目にはなりませんでした。その後、競技人口が減少し、今ではもう公式競技種目としてのアクロは存在しません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 フリースタイルスキーは、馴染みのない競技ばかりかもしれませんが、華麗でアクロバティックな演技が非常に魅力的なスポーツで、近年では大人気となっています。 今後、開かれていく大会を一度是非ご覧下さい!