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日本ラグビー「トップリーグ」のレベルについて

2016 9/28 16:32
ラグビー トップリーグ レベル
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Photo by Africa Studio/ Shutterstock.com

日本のラグビー人気は、昨年のワールドカップで日本代表が南アフリカに勝利したことを機に一気に火が付きました。しかし、まだ日本にはラグビーのプロリーグはなく、社会人チームで構成されている「トップリーグ」があるのみです。
ではそのトップリーグとはどのようなレベルのものなのか、プロ選手は存在しないのか、など疑問に思うことを調べてみたいと思います。

ジャパンラグビートップリーグの選出方法は?

2003年に、それまで地域リーグや社会人大会で争っていた日本のラグビーは、トップリーグという社会人の強豪16チームからなるリーグを制定して争うようになりました。
しかし、その選出方法や、それ以前の試合の仕方も毎年小さな改革を経て決まってきたように、未だ日本のラグビーは歴史が浅く、ワールドカップで勝利を経験したことによって、これから強いチームを作っていくように思えます。トップリーグを制定したことにより、それまでなかった全国規模の試合や、世界との実力の差を縮めるべく、強豪同士が戦い実力の向上を図る事も少しづつ叶うようになりました。

トップリーグのレベルは?

いわゆるプロチームというものは、まだ日本のラグビー界には存在していません。社会人のチームの中でプロ契約を結んでいる選手もいますが、強豪のトップリーグでもプロ選手ばかりというわけではありません。
しかし、このトップリーグには世界の有名な選手が多く在籍し、レベルの高いプレーを見せてくれます。日本のトップリーグのシーズンと世界のトップクラスのリーグのシーズンが異なる為、海外の選手が日本のトップリーグにも出場が可能なので、掛け持ちという形で参加ができるのです。そのため、トップリーグを発足した目的のひとつである、日本ラグビーの実力の向上にも一役担っており、これによって世界のレベルに追いつくことを期待したいです。

トップリーグが存在する理由

日本のラグビー界では、プロとして活動する選手もいますが、企業に属して社会人のチームで闘う形が一般的です。トップリーグの実力レベルは、一番上と位置付けられていますが、なぜ日本ではラグビーのプロチーム化がなかなか実現しないのでしょうか?実際問題として企業側の資金面によるところも大きく、現在のままでは集客率も厳しいと考えられています。また、選手達もプロとして独立するよりも、企業でラグビーを少しだけ優先しながら、通常の仕事もして生活の安定を計る、という待遇が貪欲にラグビーの実力を磨くことを遅らせるではないかと言われていたりと、答えは出そうにありません。もう少しジャパンラグビーが安定するまでは、トップリーグを目指して社会人チームで頑張ることが現在できるベストであることは、間違いないようです。

トップリーグからスーパーラグビーへ

日本のラグビー界は、世界との実力の差を縮めるため、数々の工夫を積み重ねて来ました。2003年には「トップリーグ」を発足させて、全国の強豪チームを集め、よりレベルの高い試合を経験して全体の実力を強化させています。次に「プロリーグ化」をした環境で闘うことが時期尚早であるなら、「スーパーラグビー」に出場して世界レベルの試合経験を積むことが強化につながると多くの人が考えました。
そして、2016年にスーパーラグビーが参加チームを増やしたことから、晴れて日本も出場国となりました。参加国は南アフリカ共和国・ニュージーランド・オーストラリア・アルゼンチン、そして日本で、2月から7月の半年間をかけて各チーム17試合を戦います。初回の今回、結果はやはり厳しいものでしたが、スーパーリーグの代表選手達がその経験を持ち帰って、トップリーグに革命を起こしてくれる事でしょう。

これからのトップリーグ

念願だったスーパーラグビーに、「サンウルヴズ」として日本のチームが参戦できたのは、前回のワールドカップにおける勝利に見る、日本ラグビーの実力の急激な向上も大きな理由でした。
トップリーグから選出した新たなチーム「サンウルヴズ」の選手達も世界と互角に戦う力を身につけて、またトップリーグのレベルを上げてくれるのがとても楽しみですし、迫力ある試合を観に是非グラウンドへ足を運びたくなります。そうしてますます日本全体がラグビーで盛り上がることを期待してやみません。

まとめ

ジャパンラグビーに存在するトップリーグの担う役割は、日本のラグビーを引っ張っていく事だけでなく、自らが世界に追いつくべく努力し続ける事でもあります。
歴史の変遷を見ても、ラグビー界全体が常により上を目指して変化し続けているという事がわかりました。これから益々強くなるジャパンラグビー、トップリーグに是非注目して下さい。