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2019年ラグビーワールドカップを楽しみたいビギナーなあなたへ

2016 8/20 05:15
イメージ画像,ⒸSergey Nivens/Shutterstock.com
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ⒸSergey Nivens/Shutterstock.com

配点

ラグビーの得点計算がやっかいなのは配点が5種類あるところだ。「勝っていたのに、あっというまに逆転された!」ということや、あと1プレーで同点や逆転することもある。

●トライ・・・5点
敵地のインゴール(ゴールポストのあるライン後ろのスペース内)に、ボールを着地させると成立。ただボールが転がってインゴールしただけでは得点にならない。
●ペナルティトライ・・・7点
相手チームの反則が無ければトライできていただろうとレフリーが判断した場合、コンバージョンキックは行わず、トライの5点に2点加算され得点となる。
●コンバージョンゴール・・・2点
トライを決めた後に与えられるコンバージョンキックで得る点のこと。左右2本のゴールポスト間でありクロスバーより上をボールが通過すれば得点となる。
キック方法はプレスキックかドロップキックで、その際ボールを直接地面に置く、もしくは砂やキックティー(台座)などを使ってボールを置くこと、プレーサーの補助を受けることも可能だ。
●ペナルティーゴール・・・3点
相手チームが反則した場合、権利が与えられるペナルティーのうちの一つで、キック以外にタッチキックやスクラムを選択することもできる。
キックの場合はコンバージョンキック同様、左右2本のゴールポスト間でありクロスバーより上をボールが通過すれば得点となる。
●ドロップゴール・・・3点
プレー中にドロップキック(一度地面に落とし、跳ね返ったボールを蹴るキック)でゴールを成功させた場合の得点。

ポジションも重要

ラグビーは15人でプレーするスポーツで、そのポジションは1番~8番のフォワード(FW)8人、9番~15番のバックス(BK)7人と大きく二つに分かれている。15ポジション全てに違う役割があるのだが、ここではあえてFWとBKのみについて説明する。

密集になってボールを取り合うFWには、スクラム以外にモールやラックといった形態がある。また、最前列の背番号1・2・3番をフロントロー、4・5番をセカンドロー、6・7・8番をサードローとよび、3つのエリアに分かれている。

そしてFWのもみ合いから出てきたボールを、華麗なステップやキックで相手を翻弄し、ゴールにボールを運ぶのがBKだ。トライの後にゴールキックを狙うキッカーも、BKの選手が多い。

意外に簡単 基本ルール

団体スポーツはルールが多くて難しい。それはラグビーも然りだが、最低4つ、もしくは6つ覚えれば楽しく観戦できるのではないかと思う。

●ノックオン
ボール保持者もしくはボールを受け取った選手がボールを前に落としてしまった場合の反則。
●スローフォワード
ボールを前に投げてしまった場合の反則。
●ノットストレート
ラインアウトやスクラムで両チームの真ん中から外れた場所にボールを投げ込んでしまった場合の反則。ラインアウトでノットストレートとなった場合は相手ボールのラインアウトかタッチラインから15m地点で合い当てボールスクラムになり、スクラムでノットストレートになった場合は相手のフリーキックとなる。
●オフサイド
してはいけない場所でプレーに参加してしまった場合の反則。
ラグビーはボール保持者より前にいる選手がプレーしたり、ボール保持者が前方の選手にキックやパスをしてはいけない。
●ノットリリースザボール
ラグビーは立ったままプレーをしなければならないため、倒れた時点で速やかにボールを離す必要がある。にもかかわらず、ボールを離さず持ち続けている場合の反則。
●オーバーザトップ
モールやラックの際に相手側(ボールの上を超えて)に倒れこんでボールが出るのを邪魔した場合の反則。

今回紹介したルールはほんの初級程度だが、試合を観ているうちに他のルールも理解できるようになるだろう。