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7人制ラグビー(セブンズ)東京オリンピックに向けて

2017 1/25 19:28
ラグビー 日本
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Photo by Africa Studio/Shutterstock.com

2016年のリオ五輪から正式種目に追加された7人制ラグビー、セブンズ。次回の東京オリンピックに向けて、日本はどのような歩みを進めていくのだろうか?リオ五輪をおさらいし今後の課題をまとめた。

7人制ラグビー(セブンズ)のリオ五輪での活躍

7人制ラグビー正式種目に追加された2016年リオ五輪、日本は男女共にアジアを勝ち抜き出場権を獲得。 男子は予選プール初戦、ラグビー強豪国のニュージーランドに14-12で歴史的勝利を挙げ、NZのラグビーファンや海外メディアまでもが衝撃を伝えた。
そして予選を勝ち抜き、準々決勝、3位決定戦をへて4位と世界ランク15位から大躍進をとげる。 女子は予選プール突破ならず、12位中10位で五輪を終えた。しかしながら、プロリーグがない女子ラグビーは選手全員が会社員や大学生・母親などを兼任しているメンバーばかり。ラグビー日本代表と仕事、二つを両立していた。

7人制ラグビー(セブンズ)と15人制ラグビー

リオ五輪での男子日本代表の躍進に先駆けて、15人制ラグビーの活躍があった。五郎丸選手のルーチーンが大きな話題になった。
ラグビーワールドカップ2015、15人制ラグビー日本代表はグループリーグ初戦、ラグビー強豪国で世界ランク3位の南アフリカ戦を34-32で勝利した。その後、スコットランド戦には敗れたものの、サモア戦・アメリカ戦で勝利、得失点差で一次リーグ突破は果たせなかったが、この日本代表の活躍は海外メディアに「W杯史上1番の衝撃」「番狂わせ」「最強の敗者」と報道されるほどだった。

7人制ラグビー(セブンズ)の躍進を支えた15人制ラグビー

セブンズジャパンには、藤田慶和選手・福岡 堅樹選手・山田 章仁選手と15人制ラグビーの2015年W杯代表を兼任するメンバーが3人選出されている。
15人制ラグビーの日本代表として世界と戦ってきた経験を、7人制ラグビーにも持ち込むことができたのだろう。 15人制ラグビーが世界への扉をこじ開けてくれたからこそ、セブンズ世界ランキング15位だった男子日本代表が、リオ五輪で4位を勝ち取ることができたといえる。

7人制ラグビー(セブンズ)東京オリンピックに向けて専属化へ

15人制ラグビーに支えられてきた7人制ラグビー、東京オリンピックに向けてどのような強化が必要だろうか。 日本ラグビーフッドボール協会はセブンズの専属化を進める方針だ。これは、15人制ラグビーと7人制を兼任するのではなく、7人制専門の選手を育成することにつながる。
例えば、ワールドセブンズシリーズと15人制のトップリーグが重なってしまう問題も、7人制と15人制で専任の選手を確保することで解決可能だ。

7人制ラグビー(セブンズ)女子日本代表の課題は選手の育成

7人制ラグビーの女子日本代表は男子よりも深刻な人材不足で、2016年女子ラグビーの競技人口は3500人ほど。7人制と15人制を分ける以前にラグビーの競技人口を増やすことが必要だ。具体的には、小学生・中学生のうちから地元のスポーツ少年団や学校の部活動でラグビーに触れてもらうことが挙げられる。
また、合わせて現役の選手へのサポートも必要だ。女子ラグビーにはプロリーグがないため、サクラセブンズは別の仕事をしながらリオ五輪出場を果たした。 これらの課題を解決すれば、サッカーのなでしこジャパンのようにサクラセブンズが活躍する日も近いかもしれない。

まとめ

2020年に開催される東京オリンピックへ向けて、7人制ラグビー(セブンズ)をまとめた。今後の日本代表の活躍が今から楽しみだ。2020年はぜひ自国開催でメダルをとってほしい。