「頼れる主将」リーチマイケル選手の人気の理由
まずは「ラグビーワールドカップ2015」で日本代表のキャプテンを務めたリーチマイケル選手です。
ジャパンラグビートップリーグ(以下トップリーグ)の東芝ブレイブルーパスに所属するリーチマイケル選手、ワールドカップではそのリーダーシップに注目が集まりました。南アフリカに3点をリードされたノーサイド寸前、敵陣で相手の反則を得た際に、リーチマイケル選手は着実に3点を狙うペナルティーゴールではなくスクラムからのプレー再開を選択しました。
相手が一時退場処分で1人少ないため、トライで5点を取り逆転できると判断したのです。その結果、試合終了直前にカーン・ヘスケス選手が劇的な逆転のトライを挙げました。このときにリーチマイケル選手の的確な判断が日本を勝利に導いたのです。
「空飛ぶヨコヅナ」畠山健介選手の人気の理由
五郎丸歩選手と早稲田大学で一緒にプレーした畠山健介選手(トップリーグ・サントリーサンゴリアス所属)も高い人気を誇っています。五郎丸選手と大学で同級生であることが理由なのでしょうか、五郎丸選手と一緒にテレビ出演している姿をよく見ます。どちらかというと寡黙な感じの五郎丸選手に対し、畠山選手は軽快な話術で場を和ませています。中でもお得意の「ビートたけし」の物真似は玄人はだしの腕前です。
もちろん、本職のラグビーでも実力は高く、ワールドカップに初出場したのは五郎丸選手より早い2011年です。代表では右プロップを務めた畠山選手、代表キャップ数(国代表同士の対抗試合に出場した回数)の72(2015年W杯終了時点)は歴代4位の数字で、記録にも残る名選手といえます。
「勇気なくして栄光なし」堀江翔太選手の人気の理由
その畠山選手と一緒にスクラムを組む堀江翔太選手(トップリーグ・パナソニックワイルドナイツ所属)も人気選手のひとりです。堀江選手が務める「フッカー」というポジションはスクラムのときにボールを味方の方へかき出したり、ラインアウトでボールを投げ入れたりと、器用さが求められるかなり重要なポジションです。
フッカーはどちらかというと地味なポジションではあるのですが、堀江選手は積極的にトライを奪いにいくプレイをすることがあり、これまでにない「フッカー像」でラグビー通をうならせています。大学卒業後にフッカーに転向した堀江選手ではありますが、今や世界でもトップクラスのフッカーではないでしょうか。
座右の銘「勇気なくして栄光なし」を地で行く堀江選手はとても魅力的な選手です。
「忍者トライ」山田章仁選手の人気の理由
堀江選手と同じパナソニックワイルドナイツに所属する山田章仁選手は、「ラグビーワールドカップ2015」サモア代表戦での“1回転して相手を交わしてからのトライ”で一躍話題となりました。
慶應義塾大学出身の山田選手は華のあるプレー、そして17歳以下、19歳以下、23歳以下と各世代の代表に選ばれるなどの実績から順風満帆なラグビー人生を送ってきたように思われがちですが、2011年のワールドカップには出場できずに悔しい経験をしています。このときの悔しさが2015年のサモア代表戦でのトライにつながったのかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。五郎丸選手以外にも人気選手が揃うラグビー日本代表。一度生で観戦すると、またラグビーに対する見方が変わると思いますよ。
以上「五郎丸以外のラグビー日本代表の人気選手を探る」でした。