ラグビーの聖地 秩父宮ラグビー場の歴史
関東のラグビーは、戦前は明治神宮競技場で行われていましたが、戦後米軍に接収され日本人が使用できなくなり、昭和22年11月に当時の香山理事長や各大学のOBなどが浄財し学習院女学校の跡地に「東京ラグビー場」として開設されました。
戦後のモノが無かった時代に、時計やカメラ、家のじゅうたんなど家財道具などを売り、血のにじむような尊い志により資金を集め、またラガーマンたちは勤労奉仕で工事に力を貸したそうです。また、工事が着工すると病を押して雨の降る中、秩父宮さまが来られ、工事を請け負った鹿島の工事関係者に「ラグビー協会は貧乏だからよろしく頼む」と頭を下げられました。
昭和27年9月8日にはイギリス・オクスフォード大学が来日した一戦にも、10年余り病気と闘われていた秩父宮さまが、グランドに降り選手と握手を交わして激励をされたそうです。翌年秩父宮さまが逝去されましたが、ラグビーをはじめスポーツの振興に尽力された宮様を偲んで「秩父宮球場」と改名されました。その後国立競技場に移管されましたが、現在も「秩父宮球場」と呼ばれています。
ちなみに大阪の花園ラグビー場の創設も、スポーツの宮様がご提案されたということです。
ラグビー観戦の必需品
秋から冬の季節が、ラグビーの試合の開催シーズンです。楽しく観戦するための準備として、参考にしてください。
まず出かける前に、場所と時間の確認です。席によって最寄りの駅が違う場合があります。それから、天候を確認しましょう。
ラグビーは土砂降りでも試合が決行されますので、雨具や防寒用にブランケットや折りたためるクッションもあると便利でしょう。手袋、ネックウォーマー、カイロ、帽子も忘れずに。それからサングラス、西日が強い時間帯の場合は重宝します。それから飲食物、競技場で調達できるとはかぎりませんので、用意されることをおすすめします。
競技場に着いたらチームブースへ!
トップリーグの場合は、チームブースへ行きましょう!競技場の入り口近くに設置されますので、是非よってみましょう。ブースではメンバー表やルール解説などが載ったパンフレットがもらえます。また、好きなチームがあれば、ブースではグッズが購入出来ますし、チームによっては応援の旗が無料でもらえます。
そして、ブースには選手が手伝っていることがあります。写真撮影やサインなどをもらえるチャンスです。試合への期待が高まり、応援にも熱がはいりますよ。
ラグビー観戦のマナー
観戦時に気をつけたいのが、応援マナーです。選手がボールを蹴る時は、静かにしましょう。応援したい気持ちはわかりますが、ペナルティキックやトライの後のキックでボールを蹴る時には静かに見守ることとなっています。もちろん、相手チームに対しても同じです。また、野次やブーイングも禁止です。
そして良いプレーには敵も味方も無く、拍手や声援が飛び交います。ラグビーは選手だけでなく観客にも、フェアな精神を求められるのです。
ラグビー観戦におすすめの席
競技場でのラグビー観戦の良さは、座る席によって違う角度から、選手たちの気迫や、ボールのないところの選手の動きや陣形を見られることだと思います。
ここでは、おすすめの席を紹介します。まず、迫力のある選手たちの体のぶつかり合いや、激しい息づかいも聞こえるほどの、22mラインのグランドに近い前の方の席です。22mライン付近では、ゴール直前よりもラインアウトやスクラムを組むことが多く、攻守の攻防を間近で見ることができます。
チーム全体の動きを見るには、10mライン付近の上段の席がおすすめです。グラウンド全体を見通すことができるので、どのように選手が動いてボールをつないでいくのかゲームを組み立てるのかがわかります。
まとめ
いかがでしたか?その迫力に、試合を観戦するとラグビーの魅力にハマるとよく言われています。いかんせん秋から冬の寒い季節に試合が行われ、雨天荒天でも決行されます。楽しく観戦するには準備を怠りなく!