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【最強の男達】ラグビー強豪国5選

2016 10/17 19:21
ラグビー
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Photo by Paolo Bona / Shutterstock.com

世界中で愛されるラグビー。日本でも鉄壁の守りと言われている南アフリカに勝利し、優勝したことによってひと際注目を浴びた。2019年に東京で開催されるワールドカップでも更に注目されるに違いない。そこで今回は南アフリカを始めとするラグビーの強豪5ヶ国を紹介する。

【絶対王者】ニュージーランド

ラグビーの強豪について世界ランキングによると、第一位は「ニュージーランド」だ。男子15人制の代表チームはオールブラックスと呼ばれ、文字通り黒の ユニフォームに身を包んでいる。試合の前に踊られる「ハカ」は有名で、勇敢なマオリの戦士の魂が宿るダンスと雄叫びのパフォーマンスがおなじみだ。
110年間、全ての国に勝ち越すという偉業を達成している。ワールドカップでは残念な結果となることがあったそうだが、それでも3回の優勝は世界最多だ。その強さはホンモノ、不動の一 位なのだ。
ラグビーはニュージーランドの文化であり、女子ラグビーや7人制のセブンズも盛んで好成績を収めている。

【ラグビー発祥国】イングランド

言わずと知れた、ラグビーの発祥国だ。スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、イタリアとシックスネーションズを形成し、北半球で最強国となっている。過去のワールドカップでは2003年に優勝、2007年に準優勝を果たしている。代表チームのエンブレムは薔薇だ。ちなみにラグビー発祥のラグビー校の紋章も赤い薔薇だったそうだ。
2016年より、日本の代表監督も務めたエディー・ジョーンズ氏が監督に就任し、早々にシックスセブン・ネーションズで13年ぶりの全勝優勝に導いた。慢心している選手には厳しく喝を入れているそうだ。もしかしたら、無敵のニュージーランドを脅かすかもしれない。

【鉄壁の守り】南アフリカ

南アフリカ代表チーム、チームの愛称は「スプリングボクス」、これまでのワールドカップで優勝2回、3位が1回で通算25勝4敗という成績だ。ワールドカップでの勝率は世界一だ。チーム名の由来となっている、「スプリングボク」は南アフリカの象徴であり、ガゼルの仲間の薄茶色の草食動物だ。直立不動の体勢からいきなりとびかかる習性がある。
そんなスプリングボクスは、ディフェンスに優れたチームで、オランダ系の移民が多く選手たちの体格は屈強で巨漢、またタックルやスクラムも強く、激しい試合展開となりそうだ。
過去には王者オールブラックスと名勝負を繰り広げており、特に1995年の大会で開催された地元南アフリカ大会では、ワールドカップ初の延長戦となり、100分間の死闘の末、スプリングボクスは、初開催で初優勝を成し遂げた。

【ワールドカップ準優勝】オーストラリア

オーストラリア代表チームの愛称は「ワラビーズ」だ。カンガルーの仲間のワラビーからつけられた。ワールドカップの優勝回数は2回で南アメリカと肩を並べている。2015年のワールドカップは準優勝だった。ニュージーランドとは長年のライバルだ。
なかでもマイケル・フーバー選手は身長が182センチ、90キロとワラビーズの選手の中では最も小柄だが、タックルやブレイクダウンに優れておりトライも果敢にとれる有名選手だ。体が小さくても世界のトップレベルとして活躍する姿は、日本人の選手にとっても憧れと尊敬の対象だ。
また、日本に縁のある選手もいる。スコット・ハーディー選手だ。2009年に釜石シーウェイブスに入団した身長198センチ、114キロのFLで、2011年には震災の後も日本に残りボランティア活動を続けた。恵まれた体格と高い運動能力、また日本でプレーする日がくるかもしれない。

【華麗な連携】フランス

チームの愛称はレ・ブル、1910年よりセブンネイションズに加入した。選手たちのランニングとうまいパス回しで、次から次へ仲間をフォローしながらボールをつなぐさまは、「シャンパンラグビー」と呼ばれている。世界のトップ3である、ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリアからそれぞれ10勝を挙げているのは、このフランス代表だけだ。
ワールドカップではこれまで、1987年、1999年、2011年に準優勝をしている。また2010年のシックスネイションズではグランドスラム(全勝優勝)を果たしている。

【これからに期待】アメリカ

スポーツ大国のアメリカ、しかしサッカーやラグビーはそれほど強くない。アメリカンフットボールやバスケットボール、陸上競技の方が人気のようだ。ラグビーの2015年のワールドカップでは残念ながら4戦全敗だった。
しかし近年、じわじわとサッカーは強くなってきており、国際大会でも実力を出し始めている。ラグビーは2016年に6チームから成るラグビーのプロリーグが創設され、さらに2017年にはカナダも参戦の見込みだ。なんと、競技人口では既に世界一なのだ。米ラグビー協会に登録している競技者数はおよそ45万人、これは日本の競技人口のおよそ4倍、2010年から2014年の5年間には、180校の大学にラグビー部が創設された。
また、2019年のワールドカップに向けて、元ニュージーランド代表のジョン・ミッチェル氏がヘッドコーチとして契約した。
現在の世界ランキングで日本の11位より下の13位に、スポーツエリート国のアメリカが甘んじている訳がない。陸上競技のトップアスリートを排出するアメリカだから、15人制のパワープレーにも7人制のスピードプレーにも、十分対応可能だ。

まとめ

ラグビーは、発祥国のイギリスとイギリスに支配されていた国が強豪国として君臨している。2019年の東京開催のワールドカップでは、その構図が崩れるのか、日本代表の活躍も含めて今から楽しみだ。ニュージーランドの「ハカ」のように他の国もパフォーマンスをしたら、面白いかもしれない。