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大学ラグビーの強豪 東日本の名門校5選

2016 10/17 10:21
ラグビー
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Photo by Paolo Bona / Shutterstock.com

2015年のワールドカップで24年ぶりに勝利、しかも南アフリカに大金星を挙げた日本代表チーム。2019年のラグビーワールドカップ開催を前に、盛り上がって参りました。トップリーグや社会人ラグビーに、負けないほどの人気を誇る、大学ラグビーの東日本の名門校を5校紹介します。

荒ぶる魂 ララ!ワセダ 早稲田大学蹴球ラグビー部

大学ラグビーの名門校といえば、まず挙げられるのが人気実力ともに高い早稲田大学でしょう。大学選手権では最多優勝16回、準優勝17回を誇ります。これまで開催された三分の一は早稲田大学が優勝しています。
創部は1918年、慶応、京都三高、同志社に次いで4番目です。「緊張」「創造」「敬称」の部訓のもと、まさに伝統的な強さを誇っています。1927年からのオーストラリア遠征では、体格に勝る相手チームに対して有効な「ゆさぶり戦法」を編み出しその後も長く継承されています。
また、試合前のパフォーマンスとして佐渡おけさを披露し、オーストラリアの観客にも好評を得ました。ニュージーランドで有名な「ハカ」のように地元の人々には新鮮だったのでしょう。スポーツ入学の推薦枠は他の大学に比べて少ないものの、数多くの名選手を輩出しており、あの五郎丸選手もその一人です。
2016のシーズンは、新潟県の新品種のお米「新之助」をもりもり食べてパワー十分、再びの王者奪還を目指し、エンジと黒ののユニフォームが躍進することを期待します。

大学選手権7連覇!赤い軍団 帝京大学ラグビー部

大学選手権を7連覇中、強豪に躍り出た帝京大学ラグビー部、チームを率いているのは岩出雅之監督です。1996年から就任し2009年には、名門早稲田や明治を破り悲願の優勝を果たし、20年目を迎えています。
毎年卒業して行く選手と新しく入る選手を鍛え、育てながら「本気・根気・元気」をモットーに、グランドの中のみならず、ウェイトトレーニング、食事、生活態度なども含め指導しチームを牽引しています。帝京大学ラグビー部のクラブハウスの玄関は、綺麗に清掃され泥も落ちておらず靴も整然と並んでいるそうです。グランドの内外でも徹底した規律を守り、ひたむきに努力する…それが連覇の秘訣なのでしょうか。
そして帝京大学の勝利に大きく関係しているのが、帝京大スポーツ医科学センターです。スポーツ医療学科を中心に、栄養士やトレーナーなどが選手を管理し、サポートしています。

あたかも重戦車 強力に「前へ」ススム 明治大学ラグビー部

1923年の創部以降、ラグビー大学選手権にて12回の優勝を誇る明治大学ラグビー部、1976年には、日本選手権で社会人チームの三菱自動車東京を破り、見事日本一に輝く快挙を挙げました。また、早稲田大学と早明戦は大学ラグビーファンにとって最も人気の高い試合です。
そのプレースタイルは「最後まであきらめるな」「躊躇せず突進せよ」「前へ」。名物監督といえば、故北島忠治監督です。1929年から1996年まで67年間に渡り、明治大学ラグビー部を率いました。元相撲部という異色の監督で厳しくも温かい指導が持ち味、試合ではグランド上のことは選手の判断に任せていました。
「服装は自分のために整えるのではない!」ラグビーを通して選手の人間形成をはかり、社会に恥じない人間になるよう徹底して指導したそうです。実戦形式の練習を重んじ、上下関係の規律に厳しく特に1年生のルールは沢山あったそうです。また、ラグビー部の寮が火事で焼失した際には、自宅を売って再建したというエピソードもあります。
長きに渡り明治大学ラグビー部を牽引した北島忠治監督の最後の言葉は、「明治、前 へ…」でした。北島監督の精神を引き継ぐ現丹羽監督のもと自律の精神で規律を守り、2016年、復活を目指します。

最強の国立大学 筑波大学ラグビー部

1924年創部、大学選手権では準優勝を2回、強力なスクラムと俊足のバックスが特徴のチームです。
1972年に初めて大学選手権に出場し、2011年にはベスト4、2012年には関東ラグビー対抗戦で同率優勝!そして大学選手権で国立大学初の決勝進出を果たしました。2014年には関東大学対抗では5位でしたが、大学選手権ではまたも決勝進出、惜しくも帝京大学に破れましたが近年確実に力をつけています。
率いるのは、就任14年目の古川監督、グランドを天然芝にするなど環境面の整備とともに、「全員が主役になれる」そんなラグビーを目指しています。これからますます目が離せないチームです。

ラグビーのルーツ!魂のタックル炸裂 慶應義塾体育会蹴球部

慶應義塾大学のラグビー部は、日本のラグビーのルーツであり1899年に創部されました。当時の英文学の教員イギリス人のエドワード・B・クラークがケンブリッジ大学留学から戻った田中銀之助とともに生徒に広めたとされています。過去の成績としては、関東大学対抗戦優勝5回、大学選手権優勝3回、日本選手 権優勝1回などです。
チームの特徴としては、選手が小柄でそれを活かした低く鋭いタックルを持ち味にしています。
例年11月23日には慶応対早稲田の試合 があり、多くのファンを魅了しています。また、例年3月に実施される全・早稲田・慶応・明治の三大学による大学対抗戦には、現役選手とOBとの混合チームを編成し熱い戦いが繰り広げられます。 カッコイイですね。

まとめ

大学ラグビーは、人気が高く強豪校同士や、大学選手権など大きな大会の観客動員数はプロ野球の試合をも超えるそうです。大学選手権で優勝すると、日本選手権への出場が約束され、日本一になれる可能性があるのです!競技場へ行って観戦を楽しみたいですね。

以上「大学ラグビーの強豪 東日本の名門校5選」でした。