豚の膀胱に空気をいれて膨らましてボールを作ったから
最も有力なのは「豚の膀胱をラグビーボールの材料に使用していたから」という説で、豚の膀胱を膨らませ牛の皮をそこに貼りあわせてボールにしていたとされる。
選手からボールが重くてプレーしにくいという声があったため適する材料を探すことになったのだが、豚の膀胱は適度に弾力があり軽くて走りやすかったため、ボールには最適だった。豚の膀胱に空気を入れて膨らませると楕円球になるため、それが元となって今の形が定着したようだ。
ラグビーボールは他の球技で使用するボールと違って、完全な球形ではなく楕円形をしているという特徴がある。それはなぜなのか?諸説あるが、ラグビーボールが楕円球である理由のトリビアを紹介する。
最も有力なのは「豚の膀胱をラグビーボールの材料に使用していたから」という説で、豚の膀胱を膨らませ牛の皮をそこに貼りあわせてボールにしていたとされる。
選手からボールが重くてプレーしにくいという声があったため適する材料を探すことになったのだが、豚の膀胱は適度に弾力があり軽くて走りやすかったため、ボールには最適だった。豚の膀胱に空気を入れて膨らませると楕円球になるため、それが元となって今の形が定着したようだ。
他にも、ラグビーボールの形の起源にはさまざまな説がある。
・古代ローマ時代の人たちは、生首や頭蓋骨を用いていたとする説。
・アフリカの原住民が、ダチョウの卵をボールの代わりにしていたとする説。
・ポリネシアの人たちが椰子の実をボールの代わりにしていたという説などがある。
自然のものを使用してボールにしていたため、完全な球形にはなりにくく楕円形に近い形状だったことが考えられる。
ボールの長軸が回転軸になるようにスピンをかけて投げると、より遠くに投げようとしても回転軸が変わらず、安定して飛ばすことができる。これは「ジャイロ効果」と呼ばれている。ライフル銃やコマなども、このジャイロ効果で回転している。
銃弾は進行方向に対して高速に発射するが、まっすぐ発射するだけでは、速くなればなるほど後ろで空気の乱れができ、弾がふらついてしまう。これをなくすために銃身の中に溝があり、弾が進行方向を軸として回転するように設計されており、まっすぐに飛ばすことができる。ラグビーボールも同じ効果によって、遠くまで安定して飛ばすことができるのだ。
ララグビーはサッカーとは異なり、ボールを抱えて走りパスを出すスポーツ。もし、ラグビーボールがサッカーと同じように完全な球形であったら、脇に抱えづらく持って走ることは大変だろう。
ボールが楕円形で抱えやすいので定着したのか抱えやすいように試行錯誤した結果楕円形になったのか、どちらが先なのかは明らかではないが、ボールが完全な球体であるよりは持ちやすく抱えたまま走りやすいため定着したのかもしれない。他のスポーツとは異なり、特徴的な形をしたラグビーボールの起源諸説を紹介した。こういったことを頭に入れて改めてラグビーを観てみると、より面白くなるのではないだろうか。