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初心者の方必見!全国大学ラグビー選手権を分かりやすく解説

2016 10/3 15:52
ラグビー
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Photo by Beto Chagas / Shutterstock.com

全国大学ラグビー選手権は1964年から始まった学生日本一を決める大会です。全国選手権が生まれた背景や、名門校などによる歴史的な勝負を振り返り、大学ラグビーを学んでみましょう。

前身はラグビー東西対抗戦、1964年からトーナメント方式に

全国大学ラグビーは50年以上の歴史を持つ伝統的な大会ですが、その前身となるのは東西対抗戦であり、1925年度から東西リーグの上位チームが交流戦を行っていました。しかし、当時のラグビーは「好きなチームとベストを尽くして戦う」という思想が重視されていたため、東西の1位がぶつかり合うことがないケースもあり、日本一が決まらない年もありました。
さらには、大学ラグビーには早稲田や慶応、明治、同志社などの「伝統校」と、日大や法政、関西学院のような「新興校」との対立が深まり、試合すら組まれない「不戦」という事態まで発生します。そんなラグビー特有の思想が人気を落とす結果を招いたため、戦後から始まった全国社会人大会にならって、トーナメント方式による全国大学選手権が64年から開催されました。

2016年度からは総当たりを廃止、14大学のトーナメントに

開催初年度となった1964年度は関東、関西からそれぞれ2校が参加。翌年以降は代表枠の拡大、減少を経て2012年からは総当たり戦も導入されましたが、16年度大会は14チームのトーナメント方式となりました。
まず1回戦で九州1部王者と北海道・東北代表が対戦。勝者は東海・北陸・中国・四国の代表と2回戦で競います。3回戦は関東(対抗戦A、大学リーグ1部)、関西Aリーグの上位に参加枠が与えられ、前年度に決勝へ進んだチームの所属リーグは枠が1つ増える仕組みです。開催時期は毎年11月下旬に開幕し、翌年1月2日に準決勝、9日に決勝が行われます。
近年は20年東京五輪の開催に伴い、準決勝や決勝の開催地が毎年のように変更していますが、2015年度は決勝が秩父宮で開かれました。

1991年大学選手権決勝は明治・吉田主将の逆転トライが伝説に

2016年現在、過去の大学選手権で優勝回数が最も多いのは早稲田の15回(準優勝16回)、ついで明治の12回(準優勝9回)、そして09年から未踏の7連覇中の帝京大が7回(準優勝1回)となっています。
大会初期から90年代前半にかけては、いわゆる「伝統校」が活躍していましたが、2000年前後から早稲田に加えて関東学院や帝京、東海といった新興校が台頭し始めました。大学選手権で名勝負とされるゲームは数多くありますが、ラグビー史に残る伝説のプレーとして名高いのは1991年の大学選手権決勝(明治16ー13早稲田)です。
この試合のヒーローは明治の吉田義人主将でした。後半26分に4人を華麗に振り切って逆転トライを決めたプレーは多くのラグビーファンの印象に焼き付いています。

もう一つの全国大会「地区対抗大学ラグビー」

ここまでは全国大学ラグビーについて紹介してきましたが、実は大学ラグビーにはもう一つの全国大会があります。それは、地区対抗大学ラグビーです。大学選手権が始まるよりも14年も前の1950年から始まり、当時は大学選手権への出場権がない地方大学のための「日本一決定戦」でした。
現在はほぼ全国にまで大学選手権の出場が認められたため、各地方リーグの優勝校は大学選手権への本戦をかけて闘い、それ以外のチームは地区対抗に参加するのが一般的となりました。毎年、年明けに名古屋で開かれ、2016年現在は最多優勝が名城大(9回)となっています。

まとめ

ラグビーの大学選手権が誕生した背景には「好きなチームと対戦する」という特有の思想がありました。出場権がなかった地方の大学にとっては、もう一つの全国大会が目標だったのでしょう。大学選手権は帝京の連覇記録を止めるのはどのチームなのか気になりますね。

以上「初心者の方必見!全国大学ラグビー選手権を分かりやすく解説」でした。

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