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【新日本】内藤哲也が二冠王者に向けて再始動 6.9DOMINIONでIWGP IC王座のベルトを奪取せよ!

リングⒸcigdem/Shutterstock.com
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2度目のインターコンチネンタル王者となった内藤哲也

2019年1月4日の『WRESTLE KINGDOM 13』で内藤哲也は3度目の正直でクリス・ジェリコに勝利した。同時にIWGPインターコンチネンタル王座(以下IC王座)のベルトも戴冠。この時に取りざたされたのが、内藤がこのベルトをどう扱うかである。内藤は以前、このベルトを持っていた際に封印しようとした。なぜなら、新日本プロレスが「US王座」を新設したからだ。

もともとICのベルトは、2011年のアメリカ興行の際、「海外でのIWGPヘビー級王座への登竜門」をテーマに作られたものだ。このベルトがあるにも関わらず、新日はまた同じようなベルトを海外興行用に作ったのである。

また、内藤がIC王者の際、団体に要求したことを度々無視されたという経緯もあり、それに怒った内藤はベルトを破壊したり、放り投げたりし、IC王座不要論を唱えた経緯がある。

確かに、クリス・ジェリコがたまたまこのベルトを持っていただけといえばそうなのだが、内藤の手にこのベルトが渡った以上、ファンの間で「あのベルトはいらないと言ったはずでは?」という声が上がっても不思議ではないだろう。

テーマはIWGPヘビー級王座のベルトとの二冠

今回、内藤がどうするかに注目が集まったが、さすがはストーリーを持っていくのがうまい男。内藤はIC王座のベルトを持ったまま、IWGPヘビー級のベルトも取るという、史上初であり前代未聞の『二冠王者』に挑戦すると表明した。

しかし、内藤は4月6日のニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)大会で飯伏幸太に敗れ、IC王座のベルトを失ってしまう。だが、一度テーマを持ったこの男がそう簡単に引き下がるわけもなかった。

内藤の挑戦表明により、このリマッチカード(内藤はリマッチ権自体を認めていないので行使していないと主張)が6月9日の『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL』で正式に組まれることが先日決まった。ただし、内藤はここを勝ってベルトを取らないと、『二冠王者』は実現不可能なものになるだろう。

もし、年明けの東京ドームで行われる、『WRESTLE KINGDOM』のIWGPヘビー級選手権試合で二冠に挑戦するなら、『G1 CLIMAX』で優勝し、IWGPヘビー級選手権試合の挑戦権を獲得しなければならない。つまり、IC王者としてG1に参戦し、この挑戦権を取りにいかなければならない。

ただ、優勝できなかったにしても、GⅠ優勝者に与えられるIWGPヘビー級王座への「挑戦権利書」を東京ドームまでに奪えばいいという考え方もある。今まで「挑戦権利書」がG1終了後から年明けの東京ドームまでの間に、G1優勝者以外の手に渡ったことはないが、二冠を目指す男ならこれくらいのことは乗り越えてもらいたい。

来年の『WRESTLE KINGDOM』は史上初の東京ドーム2日間公演である。ここで同じく史上初のIWGPヘビー級王座&IC王座の2冠を内藤哲也はやってのけるのか? まずはここを勝たなければ間に合わないぞ、内藤よ!6.9DOMINIONでIC王座のベルトを奪取せよ!