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アジャ・コングも参戦 日本でお馴染みのレスラーが次々参戦する新団体AEWとは

プロレス
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新日本プロレスの選手が次々と参戦

今、世界のプロレス界では新団体AEW(オール・エリート・レスリング)の話で持ち切りだ。新日本プロレスでもお馴染みのヤングバックス(マット&ニック・ジャクソン)、Cody(コーディ)、ハングマン・ペイジによって創設された団体AEWの最大のコンセプトは、"世界を変える"こと。人種、性別、宗教に関係なく選手を受け入れることや、他のスポーツや娯楽と比較して給料が安いレスラーの現状をAEWが変えるという謳い文句となっている。

オーナーはトニー・カーン氏。父親と共同でNFLのジャクソンビル・ジャガーズを所有しているなど、資金力はかなりのものがある。上記のレスラーのみならず、新日本プロレスの人気レスラーであるケニー・オメガも遅れて合流。WWEで活躍し、新日本プロレスにもスポット参戦しているクリス・ジェリコや、これまた新日本プロレスでお馴染みのマーティー・スカル、バレッタ、チャッキーTまでもがAEWに入ることが決定している。

新日本プロレス以外では、ドラゴン・ゲートのオープン・ザ・ドリームゲート王者PACが参戦。旗揚げ戦でハングマン・ペイジと初代AEWチャンピオンの座を争うことが決定したほか、元ドラゴン・ゲートの人気選手CIMAが所属する中国のプロレス団体「OWE」との提携も発表され、日本でお馴染みのレスラーたちが次々と合流している。

女性ではコーディの妻、ブランディ・ローデスが参戦。日本からは「TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王座」のベルトを4度防衛した東京女子プロレスの坂崎ユカ、全女(全日本女子プロレス)時代にブル中野と数々の死闘を演じたアジャ・コングの参戦も決まっている。また、SNSに投稿された画像にはWWEに所属している中邑真輔、AJスタイルズの姿もあり、今後の動向にも要注目だ。

新日本プロレスとの業務提携は?

これだけの選手を引き抜かれた新日本プロレスがAEWと提携を結ぶかが注目されるが、現時点での発表はない。また、今のところ新日本プロレスのホームページから、ケニー・オメガの名前は消されていない。なぜなら、彼の契約はAEWに籍を置きながら他の団体に参戦してもいいという契約になっているからだ。将来、新日本プロレスのマットに帰ってくる可能性は大いにありそうだ。

マーティー・スカル、クリス・ジェリコも同じ契約を結んだか定かではないが、新日本プロレスのホームページにはまだ名前がある。来年の1月4、5日と東京ドームを押さえた新日本プロレスにとっては、これだけ選手が流出してしまったのは誤算なだけに、今後AEWと連携があるのかが注目である。

AEWはWWEと肩を並べることができるのか?

今、世界トップのプロレス団体といえばWWEである。WCW、TNAとライバル団体に次々と打ち勝って、現在の地位を確立した。現存の団体でライバルといえば、新日本プロレスと提携しているROHくらいだが、WWEを脅かす存在にはなれていない。それどころか、ROHからも何人かのレスラーがAEWによって引き抜かれ、厳しい状況に陥っているのではないだろうか。

WWE一強時代にAEWが割って入って行けるのか。そして今後どんな団体となっていくのだろうか。注目の旗揚げ戦「ダブル・オア・ナッシング」は5月25日に行われる。