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人々を魅力するプロレスラー。その年収は?

2017 2/9 09:26
リング,Shutterstock.com
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Photo by FOTOKITA/Shutterstock.com

鍛え上げた己の肉体で数々の技を繰り出し人々を魅力するプロレスラー。 売れない下積み時代から努力を重ねて、人気となったレスラーたちの年収をご紹介。 また、もっとも高収入と噂されたプロレスラーなども合わせてご紹介していきます。

プロレスラーの年収の仕組みとは?

まず、プロレスラーの一般的な収入の仕組みをご説明します。プロレスには複数の団体があり、選手もその団体に所属しています。そして、基本的には団体の一員として給料をもらっています。そのため、興行や試合などで稼いだお金は団体が管理し、個人の選手に給料という形で支払います。普通の会社員と同じですね。
会社員と同様に、給料は団体ごとに異なります。当然、観客動員数や人気のある団体はお金が集まりやすく、所属している選手の給料も高額になります。また、レスラーの収入額は人気や試合数などを考慮して決まります。中には年棒制を採用している団体もあります。

公開がタブーのプロレス業界と人気によって増える収入とは

基本的には会社員と同じ給与体系の団体ですが、実は多くのレスラーの収入は非公開となっています。特に決まりはありませんが、暗黙のルールとしてプロレス業界では収入公開はタブーとされています。そのため、金額はあくまで推測ですが、大きな団体で人気のレスラーであれば年収1000万円を超えていると言われています。
また、人気が出れば団体からの給料やファイトマネーが増えるだけでなく、テレビなどに出演すれば収入が増えます。特に大きなものはテレビCMの契約金や出演料で、知名度によって数千万円になると見られます。レスラーとしてここまで来れば、年収3000万円を超える人も出てくるでしょう。しかしそのようなレスラーは、ほんのひと握りとなっています。

一般的なプロレスラーの現実的な平均年収とは

テレビなどにも出演している人気のプロレスラーであれば安定した収入が見込めます。では、団体に所属している一般的なレスラーの場合、収入はどうなっているのでしょうか。 通常、デビューしてから5年くらいまでのレスラーの平均年収は、だいたい100万~200万円ほどと言われています。そして興行で固定ファンがついて人気が出れば、収入は500万円を超えていきます。
しかし、あくまでも成功した場合ですので、多くのレスラーは金銭的に苦しく、別の仕事を兼務していたり、アルバイトをして生計を立てたりしています。

下積み時代の年収はゼロ……厳しいプロレスラーの試練とは

人気があり有名なプロレスラーであっても、必ず厳しい下積み時代があります。 プロレス団体や養成所などに入ったばかりであれば、当然収入はありません。最初は団体の練習場や合宿所に住み込み、雑用係として生活していきます。また、興行などがある場合は会場の設置や運営の手伝い、ときにチケットの販売なども行います。
それもすべて無収入での活動ですが、住む場所と食事だけは提供されます。収入がない厳しい状況ではありますが、レスラーになるための練習やトレーニングは可能となっています。そのため、人気のプロレスラーになるために必要な、貴重な下積み時代といっても過言ではありません。

人気のプロレスラーの秘密の収入とは

プロレス業界では収入の公開がタブーとご紹介しましたが、現役時代の最高額を公表したプロレスラーもいます。それは新日本プロレスが流行していた時代に「闘魂三銃士」と呼ばれた武藤敬司さんです。
武藤敬司さんは、2016年に発売した蝶野正洋さんとの共書「生涯現役という生き方」の中で全盛期の年収を語っています。その年収はなんと“6,000万円”。もちろん、人気があった武藤敬司選手だからこその金額で、団体からの給料だけでなく、グッズなどのロイヤルティー、テレビの出演料なども含めての金額です。

まとめ

プロレスラーの年収をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。 無収入の厳しい下積み時代から努力を重ね、高収入となった選手はほんのひと握り。 夢を追い求める強い気持ちがなければ、人気プロレスラーにはなれないのです。