まずは王道!アントニオ猪木選手の入場曲「炎のファイター」
プロレスファンでなくても、アントニオ猪木選手の現役時代を知らなくても、この曲「炎のファイター」は誰もが聴いたことがあるのではないでしょうか。この曲が生まれたきっかけは、1976年に日本武道館で行われたアントニオ猪木vsモハメド・アリの世紀の異種格闘技戦でした。
ドローとなった死闘の結果、二人には友情が生まれたと言われており、この「炎のファイター」はアリ選手が猪木選手にプレゼントした自身の映画のテーマ曲をアレンジしたものだそうです。
スタン・ハンセン選手の入場曲!「サンライズ」
ウエスタン・ラリアットで有名なスタン・ハンセン選手。日本にラリアットを知らしめたスタン・ハンセン選手の入場曲は、1980年代にジャパニー
ズEW&Fと呼ばれ、奇抜な衣装で活躍したブラスロックバンド・スペクトラムの「サンライズ」。
スタン・ハンセン選手やスペクトラムでピンと来なくても、バラエティー番組などで乱闘シーンになったら流れる曲と言えばお分かりになる方も多いかもしれませんね。この入場曲には仕掛けがあって、前奏にケニー・ロジャースさんの「So In Love With You(君に夢中)」という曲をくっつけて作られたのだそうです。
天龍源一郎選手・引退試合大会での生演奏!「サンダーストーム」
天龍源一郎選手の入場曲は高中正義さんの「サンダーストーム 」。2015年に東京・両国国技館で行われた引退興行では、高中さん本人が「サンダーストーム」を生演奏したことでも有名です。
天龍選手は、自らが指名した37歳年下の新日本プロレスIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ選手と戦い、オカダ選手のレインメーカーの前に敗北しました。しかし、この試合を見るために全国からファンが集結し、両国国技館の超満員札止めを実現した伝説の引退試合と言われています。
今でもあの勇姿が甦る!三沢光晴選手の「スパルタンX」
2009年にリング上のアクシデントにより亡くなった三沢光晴選手の入場曲は、ジャッキー・チェン主演の映画「スパルタンX」の主題歌から。当時の入場の様子を見ると、ファンからの熱い三沢コールに鳥肌が立つくらいの高揚感を覚えます。
男気溢れる三沢選手の人望は厚く、お別れ会にはプロレス関係者やファンなど約26,000人が参列したそうです。「スパルタンX」は、聴くと今でも三沢選手の勇姿が甦ってくる大切な曲として、ずっとファンの心に刻まれています。
まだまだある!かっこいい入場曲
まだまだ、かっこいい入場曲はたくさんあります。真壁刀義選手の入場曲は、レッドツェッペリンの「移民の歌」を布袋寅泰さんがカバーした「Immigrant Song」です。
長州力選手の入場曲「パワーホール」、ジャイアント馬場選手の「王者の魂」、前田日明選手の「キャプチュード」、小橋建太選手の「GRAND SWORD」、100年に一度の逸材・棚橋弘至選手の「HIGH ENERGY」など、聴くだけで自然とテンションが上がるものばかりです。
まとめ
プロレスの入場曲には、それぞれの選手が試合に挑む際の熱い闘志や心意気が詰まっているのかもしれません。
そして、過ぎ去った試合の思い出とともに入場曲はいつまでも深く心に刻まれるのです。
自分だけのお気に入りの入場曲を捜してみるのも楽しいかもしれませんね。