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プロレス界の看板スター「オカダカズチカ」選手の気になるトピック

2016 12/16 11:07
リングⒸShutterstock.com
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Photo by cigdem/Shutterstock.com

オカダカズチカ選手といえば、所属する新日本プロレスだけでなく、日本のマット界を代表する看板スター選手だ。 老若男女たくさんの熱狂的なファンを持つ若き天才レスラーの素顔に迫る。

抜群の運動神経を誇ったオカダカズチカ選手の子供時代とは?

オカダカズチカ選手は、1987年愛知県生まれ、現在29歳。デビュー当初は本名の岡田和睦で戦っていたが、アメリカ武者修行から帰国後、現在のリングネーム「オカダカズチカ」に改名した。
中学時代から野球、陸上で鳴らしたオカダ選手。愛知県大会の陸上100メートル走で優勝するなど、抜群の運動神経で有名だった。中学卒業後、高校には進学せずプロレス学校へ。16歳でリングデビューを果たした後、2007年、19歳の時に新日本プロレスに入団し、現在まで続く華々しいキャリアをスタートさせた。

不遇時代から米国修行……そして「オカダカズチカ」誕生へ!

191センチの身長や天性の運動センス。レスラーとして成功する条件に恵まれたオカダカズチカ選手だったが、新日本のマットデビューからしばらくの間は不遇の時代だった。
全国から猛者の集まる新日本プロレスでは、オカダ選手クラスの才能はごく普通に存在していたからだ。ライバル団体NOAHとの対抗戦に新日本代表チームの一員として参戦するも、全敗という不甲斐ない結果に終わったオカダ選手は、心機一転、アメリカでの武者修行に挑む。
本場のプロレスに揉まれ、技と心、そして日本人離れしたパワーを身につけたオカダ選手は、「レインメーカー」というキャッチフレーズと共に2012年に帰国。IWGPヘビー級王座を保持する棚橋弘至選手に挑戦状を叩きつけ、フィニッシュフォールドの「レインメーカー」を炸裂させて見事フォール勝ち。
25歳という史上2番目の若さでIWGP王座に輝いたことで、オカダ選手の存在とレインメーカー(お金の雨を降らせる奴)の名は瞬く間に日本のマット界に広がっていった。

IWGP&G1王者!プロレス界不動の地位を確立

IWGP王者となってからのオカダカズチカ選手は、まさに無双状態。タイトル防衛を次々と成功させ、2012年のG1クライマックスでも見事優勝。初出場で最年少優勝という結果が評価され、その年の最優秀選手賞とベストバウト賞を受賞する。
2013年にはIWGPを手放すなど、一時期スランプに陥るものの、棚橋選手のIWGPベルトに再度挑戦して王者に返り咲き!「オカダカズチカここにあり」を見せ付けてくれた。2014年には2度目のG1王者、2015年には3度目のIWGP王者となり、名実ともに日本プロレス界の頂点に立つ。

オカダカズチカ選手が伝説のレスラー天龍選手に引導を渡す!

2015年、日本のプロレス界を牽引してきた大ベテラン天龍源一郎選手が引退。その引退試合の対戦相手として、天龍選手から直接指名を受けたのがオカダカズチカ選手だった。この時、天龍選手は65歳、オカダ選手は28歳。引退試合というと、長年ライバルとして戦ってきたベテラン選手などを指名することも多いのだが、なぜ親子ほどの年の差があるオカダカズチカ選手を指名したのだろうか。
それは、天龍選手が、オカダ選手が日本最強のプロレスラーであると考えていたからだった。自身もIWGPやNWA王者になるなど世界のトップに君臨していた天龍選手。最強レスラーとしての華々しいプロレス人生を幕引きするためには、現在の最強レスラーの胸を借りて、たとえボロ負けしてもいいから全力を出しきりたい……そんな天龍選手の矜持があったのだ。
指名されたオカダ選手も、ヒールとしての建前からか、口では天龍選手を罵倒していたが、心の中では偉大な大先輩へのリスペクトを抱いていた。引退試合は、オカダ選手の代名詞「レインメーカー」でフィニッシュ。歴史に残る試合は、2015年のベストバウト賞を受賞した。

熱狂的な女性ファンも!オカダカズチカ選手の人気の秘密とは?

オカダカズチカ選手の魅力は、プロレスラーとしての実力だけではない。その甘いマスクで熱狂的な女性ファンが大勢いることでも有名だ。時には強がったり、悪態をついたりするが、それが決して嫌味にならないのは、オカダ選手の人柄の良さによるのだろう。
試合のないオフのときは、マット上で見せるヒールの顔はすっかり消えて、先輩レスラーや初対面のファンに対しては礼儀正しい態度で接するなど、好青年ぶりで知られている。つまり、「職業」としてのプロレスラー、「エンターテイナー」としてのプロレスというものに、人一倍真摯に取り組んでいるのがオカダ選手というわけだ。
リングの上でも、プライベートでも、オカダ選手が大変な人気を誇っているのは、そういった理由があるからだろう。

まとめ

名実ともに日本マット界のトップスターであるオカダカズチカ選手。もうすぐ30歳となり、レスラーとしても円熟期に入る。 2009年に三沢光晴選手が急逝してから、日本のプロレス界は元気のない状態が続いている。 ぜひとも「レインメーカー」に人気復活の旗振り役としてますます活躍していただきたいですね!