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世界のアスリートが注目するスポーツアロマの活用術

2018 5/30 15:56SPAIA編集部
医療アロマ©Shutterstock.com
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リラクゼーションや美容目的でだけではないアロマテラピー

近年、アロマテラピーという言葉が広まり、アロマテラピー=香りで癒すという認識をしている人は多いのではないだろうか?日本では女性に愛用者が多く、リラクゼーションや美容が目的で取り入れられることが多いアロマテラピーだが、海外をはじめ、多くのスポーツの現場で急速に広がりを見せているのがスポーツアロマだ。

実際に、サッカー女子日本代表の選手達をはじめ、サッカー日本代表である長谷部誠選手、元テニスプレイヤーの杉山愛さん、平昌オリンピックスのスノーボード・スロープスタイルで金メダルを獲得したアメリカのジェイミー・アンダーソン選手などがアロマテラピーを実践し、日々のコンディショニングに活用していることを著書やインタビューで明かしている。

アロマテラピーとスポーツアロマの違い

アロマテラピーとは、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って心身のトラブルを回復し、健康や美容に役立てていく事を目的としている。そのため、気分に合わせて好みの香りを選び、鼻を通して脳や肺へ働きかけることでリラックスやストレスの軽減へ役立てていく。

しかしスポーツアロマの場合、香りではなく、植物に含まれた薬効成分から精油を選び、筋肉の疲労回復や痛みの緩和、怪我の予防を含むスポーツをするためのコンディショニングに役立てていくことを目的としている。目的に合わせた精油をチョイスする為には、精油に関する知識が必要となるが、まずはメンタルコンディショニングに役立てることからはじめ、少しづつ知識を増やしていくと良いだろう。

はじめの1本にオススメの精油

アスリートにオススメしたい、最初の1本はペパーミント。爽やかでほのかに甘い香りは、日本でもおなじみの香りなのではないだろうか?
ペパーミントには冷やす効能があるため、スポーツ後の熱を持った筋肉をクールダウンするのにピッタリの精油だ。これからの暑い季節には熱中症の予防にも効果的。ペパーミント=冷やすとまずは覚えて欲しい。

もちろん冷やすのは身体だけではない。香りを嗅ぐことで試合前の興奮しすぎた頭を冷やし、集中力を上げ、エネルギーを増進させることができる。試合前の不安な気持ちや焦りを取り除き、いい精神状態を作るのにぴったりである。

さらに鎮痛作用もあるので、筋肉痛や打ち身などにも効果を発揮する。応急処置の1本としてもとても優秀だ。ただし、原液使用はトラブルのもと。肌に塗布する場合は、1〜3%程度の濃度になるよう好みの植物オイルで希釈して使用する必要がある。

痛みがある部分にゆっくりと広げたら、指や拳でゆっくりと撫でると良いだろう。痛みを感じる場合は無理に触らないことも重要である。無理は症状の悪化につながり、せっかくのコンディショニングの時間を楽しむことができなくなってしまう。

まずは楽しむことを優先して欲しい。上手にアロマテラピーを活用すれば、スポーツライフはもっと楽しむことができる。ぜひ、あなたのスポーツライフにも取り入れてみて欲しい。